「隠れキリシタン」の名宝が東京近郊にもあった!? どうやって作ったのか分からない謎の遺作たち!

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三菱財閥の創業者である岩崎弥太郎の孫として生まれた美喜は、クリスチャンの外交官澤田廉三と結婚。戦後に、混血孤児を2000人以上救った人物です。その傍ら、結婚を機にキリスト教へ改宗した美喜は、隠れキリシタンの遺物を蒐集していました。そのコレクションを展示しているのが、この記念館です。

館内に入ると、美喜が集めた隠れキリシタンのコレクションがズラリと並んでいます。

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こちらは如来像。結んだ印の形から阿弥陀如来像であることがわかります。一見するとなんの変哲も無いのですが、後ろへ回ってみるとこれが仏教の像でないことがわかります。

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背中の一部を開いてみると、そこには十字架に架けられたキリストの姿があるのです。キリスト教が弾圧された時代、それとわかる物を所持していると弾圧され、殺されることさえ珍しくありませんでした。それでも信仰を捨てなかった信者は、このようにして自らの信仰の対象を隠したのです。