「隠れキリシタン」の名宝が東京近郊にもあった!? どうやって作ったのか分からない謎の遺作たち!

 今年7月、長崎県の五島列島に点在する「潜伏キリシタン」に関する諸施設が、世界遺産に認定され話題となりました。学校で教わった歴史でも、潜伏キリシタン/隠れキリシタンは長崎の出来事だと教わりました。

 しかし、東京からほど近い場所でも隠れキリシタンの残したものが見られる場所があるのです。

夏になると、サーファーや海水浴客でごった返す神奈川県の大磯町。きらめく美しい海をのぞむ小高い丘になった場所に、今回ご紹介する「澤田美喜記念館」があります。

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ノアの方舟をイメージした長六角形の特徴的な建築。階段には十字架の形をした手すりが26本並んでおり、これは豊臣秀吉のキリシタン禁止令により殉教した26聖人を偲んでつくられたものです。まずは澤田美喜とは一体誰なのか、この施設はなんなのかからご説明いたします。館内に入ってすぐ、澤田美喜の肖像画掲げられています。