亡くなったSさんの在りし日の姿。75キロの減量に成功したが......。
韓国のあるホテルの一室で、女性(28歳、仮名S)が嘔吐しながら死亡した姿で発見された。Sはケーブルテレビのバラエティ番組のダイエット企画に出演していた、韓国ではちょっとした有名人だった。テレビに初めて登場したときの体重は131㎏。当時Sは極度の肥満による対人恐怖症と重いうつ病を患っていた。
身も心も変わりたい一心で番組のプロジェクトに参加することにしたSは、1年で45㎏減量。結果的に1年9ヵ月で56㎏まで落とし、75㎏の減量に"成功"した。視聴率はケーブルテレビとしては高い2%を記録し、ネットを中心にSは注目の人となった。
Sの死因は、無理なダイエットによる栄養失調とされている。命を削ってまで行ったダイエット内容とは、一体どのようなものだったのか。実は彼女の死因にはもう一つ疑われている点があった。それは「胃バンディング」の後遺症だった。
胃袋の上部をしばることで食欲を減らす効果あるという「胃バンディング」。
「胃バンディング」とは胃袋の上をバンドでしばる手術(図参照)で、食欲を減らす効果があるという。Sは手術の様子を番組で公開し、その後、食道を狭める手術も受けた。手術そのものの後遺症はなかったが、食道や胃を縛ったため、食べ物がきちんと通らず嘔吐を繰り返す結果となり、充分な栄養を摂ることができなくなったのだ。
Sの父は国内メディアの取材に「娘は番組スタッフに『55㎏まで減量できなければ、数千万ウォン(数百万円)におよぶ制作費用を払わないといけないと言われた』と焦っていました」と答えている。
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Written by 李ソヨン
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