Jアラートの影響力はその北海道や四国、九州などの地域の人々にとっては深刻だ。東京に住んでいてさえも「ミサイルが落ちてきたら怖い」という市井の人は多い。まして、四国、九州在住の方に聞くと、冗談交じりなのかもしれないが「地下室、どこかにないか」(愛媛県在住30歳女性)などという声も聴く。関東上空にでもミサイルが通過するようなことを「金正恩総書記はしないだろうとは思うが万が一は考えています」(防衛省事務方)
因みにこんな声も紹介しておこう。「日米も大事ですが我々日露関係も強くすれるのも必要です」(ハバロフスク市市民20代男性)。ロシア国民への親日ぶりは日本人が思っているより強いらしい。
Jアラートは日本人の「平和ボケ」への警鐘だったのか。森友学園問題は籠池氏の裁判で今後、明らかになっていくので、まずはこの問題は先送り。あと安部首相のアキレス腱は加計問題だ。政権を揺るがす問題なのはJアラートが鳴ろうが関係ない。
北朝鮮ミサイル問題は日本国民にかつての、福島第一原発事故による放射線騒動までいかないまでも、多少なりともパニックをおこさせてしまった。加計問題よりもまず国防であり、北朝鮮問題だという空気を作った。確かに北朝鮮問題は拉致問題も含めて、早急に解決しなけばならない事は日本人なら誰もが理解している。
安部首相の支持率がアップした。それは森友学園、加計学園問題で閣僚の不祥事が北朝鮮ミサイルで今のところ、忘れられている(正確にはそういうわけではないだろうが)。さらに、不祥事は民進党山尾志桜里議員不倫騒動も記憶に新しいが、民進党アレルギーは収まらない。野党共闘もできそうもない。国民の野党アレルギーは強い。民進党が弱っている時期の今こそ解散総選挙として適している。
とは言え、自民党は議席を減らすのは覚悟の上。しかし先延ばすとより議席を減らすので「まだマシ」なのかこの時期という読みだ。
この解散総選挙が誰にとっての総選挙なのか、よく見極めて投票所に行きたいものだ。(編集部)
《参考資料》
日本の決意2014/4/11
安倍 晋三
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