週刊文春が報じた山尾志桜里衆院議員と倉持麟太郎弁護士の〝不倫疑惑〟は、いまだ収束の気配すらない。
衆院選後、山尾が倉持弁護士を政策顧問として迎え入れることを発表すると、ネット上は瞬く間に炎上した。
さらに週刊文春が1泊2日で大阪に出張していたことを報じると、山尾を支援する漫画家の小林よしのりが自身のブログで記事を全面否定。男性デスク、カメラマン、女性記者とされる写真をアップし、「捏造記事」と喝破したのだ。
「男性デスクとされた記者はデスクでも何でもなく、ベテラン契約記者のひとり。カメラマンとされた男性も文春が普段使っている若手のフリーライターだったそうです。山尾は公人ですが、記者は私人。写真を晒される理由はないわけで、文春は顧問弁護士が小林に抗議していました」(週刊誌記者)
事態は場外乱闘に発展しているが、メディアや世論はおおむね山尾に批判的な姿勢を見せている。文春に近い報道関係者が話す。
「(文春が)山尾や倉持に宛てた取材趣意書が小林のブログでアップされていましたが、本来、国会議員個人に宛てたものが他者に渡っていること自体が問題でしょう。そのくせ取材にはダンマリ。支援者に対しては一貫して不倫関係を否定しています。
ワインやつまみを大量に買い込み、深夜3時に『政策を練っていた』と摩訶不思議な言い訳をしているわけですが、それを信じる人なんて小林以外はいないでしょう。取材に関わった文春の記者は『100%自信がある』と話していました」
実は、その根拠として噂されているものが2つあるという。
「ひとつは、ふたりが交わしたラインなどの私信の存在です。文春は倉持に近い関係者からその文面を入手していたようですが、それを報じると情報源がバレてしまう。そのため、その存在すら公に出来ないというのです。
さらに、ふたりが宿泊したとき、部屋から漏れてきた〝音〟を録音していたという噂もある。徹底的に裏を取るのが週刊誌のやり方だとすれば、部屋を特定し、隣の部屋を押さえるなどして〝行為〟の音を確認するでしょう。
彼らはそこまでして初めて『不倫』と断定しているはずです」(同前)
それらの証拠は当然ながら報道できない。ある文春関係者は「むしろ裁判をやってくれたほうが事実を明らかにできて良いんだけどな」と話しているという。
降って湧いた山尾騒動――どちらに軍配が上がるのか。
取材・文◎中山桃子