紀州のドンファン不審死事件 ワイドショーの煽り方がまたもや危なくなってきている

2018年06月05日 不審死 家政婦 未亡人 紀州のドン・ファン 覚せい剤

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 紀州のドンファン事、野崎幸助氏殺害事件。場所が和歌山ということもあって、ある事件を想起させます。
 和歌山毒入りカレー事件です。林眞澄美死刑確定囚は、当初から取材陣に疑われていました。ホースで放水する様子。これは彼女がまだ逮捕前、顔と着ている服のキャラクターがモザイクとなっていました。「逮捕されたらいつでもモザイク取りますよ」というアピールです。

 因みに、当時の週刊誌記者は豪胆な人がいました。苦み走った中年美男子で通っているその記者は、林死刑確定囚を口説いて、家まであがってネタを取ってきていました。その際、出されたお茶を慌てる事なく飲んだという話があります。

「よく飲めたな」

 他の記者たちからリスペクトされていました。今は引退したこの記者が、今度は派手な服の家政婦を口説いて家にあがってしゃぶしゃぶを食べてネタを取ってきたら大騒ぎになると思います。


 警察は、覚醒剤の入手ルートを探っているようですが、かなり限定されるはずです。覚醒剤を取り扱っているのは国内では暴力団でしかなく(売人は違います)、これをどのように入手し、野崎氏の体内に入ったのかに絞られます。

 覚醒剤はかつては、寝てはならないからという理由で長距離運転手や、ごく少数ですが受験生なども使用していました。が、どちらかと言うと、現在はセックスドラッグとして用いられるケースが多いです。野崎さんは「セックスするために金を遣う」と公言している事から、警察はこちらも捜査の視野に入れていると思われます。

「覚醒剤を大量投与して殺害する」という発想自体、極めてずさんです。毒入りカレー事件と重なるように、埼玉・本庄保険金殺人事件が起きました。八木茂死刑確定囚は、酒と風邪薬で殺害を図り、保険金をせしめようとしました。これもかなり乱暴ですが、覚醒剤を飲ませて殺害を図るという発想が極めて幼稚です。


【参考URL】
なぜ北関東で殺人事件が起こるのか――その土地的因縁は「江戸時代の農村」へと遡る|八木澤高明
http://tablo.jp/case/news003103.html


 八木死刑確定囚は保険金目当てでした。が、今回は動機が分かりません。事実は小説より奇なりで、犯人が逮捕されれば「幼稚な犯行」の動機が明らかにされます。

 ワイドショーも未亡人となったSさんの写真を抑えていて、顔だけモザイク。また、派手な服の家政婦さんも、全体の画が撮られています。どちらも顔写真のモザイクは「すぐ取ります」という状態です(一部、放送している局もあります)。

 しかし、これでかつてマスコミは痛い目にあった事があります。松本サリン事件です。無実の人を罪に陥れたことを学習しておかなければなりません。
 推定無罪の基本を忘れるべからずです。(文◎編集部)

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