秋の臨時国会が召集されたが、みんなの党の不安定さが目立っている。幹事長を解任された江田憲司氏の新党構想への動きなどが表立ってきて、すでに政党の体を成していないという党関係者もいる。
そのきっかけとなった、「みんなの党両院議員総会」の音声を入手した。テープを起こしてみたので、ご一読いただきたい。
※聞き取りにくい箇所や発言者の名前が不明な箇所があります。
◇
【みんなの党両院議員総会 2013年8月7日午後3時から】
【前回の記事】飛び交う怒号...みんなの党、分裂騒動の原因となった極秘テープを入手2
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(混乱)
江口)一任して、代表が人事を決めるということでまとまって、ここに上がってきたのではないですか。
江田)違います。
(混乱)
江田)私に発言させて下さい。
江口)いやいや、はい、どうぞ。
?)月曜日の最後に、代表が信任という形だったと思う。その中で最後に、役員人事についても信任してもらえるかということだったと思う。その時に何も異存がなかった。昨日の役員会の内容は知らないが、江田会長のおっしゃる通り、一任されたということなら、今回の人事は成立するということじゃないか。
江田)申し訳ないが、●●さんね。前回の両院議員総会で代表に人事を一任したのか。その認識は私には全くない。昨日の役員会では確かに代表から役員人事を一任してほしいという発言はあった。しかし私は幹事長としてその席の最後に、役員一任というのは今までとったことがない、だから明日の両院議員総会で人事案を提示してくれ、それについて我々も意見を述べるということで閉めた。これが正確な内容だ。私は政治生命をかける。私は政治生命をかけますよ、嘘言っていませんよ。これで「役員一任」と言う人がいたら、政治生命をかけましょうよ。以上です。
江口)もうちょっとクールダウンして。みなさん、冷静にね。ご意見をいただくなら。それと建設的にね。
?)秘書は出て言ってもらった方がいいんじゃないか。
江田)どんどん議論させましょう。
江口)どうぞ、寺田さん。
寺田)率直にいって、この党を心配している。いまの人事案について、代表に人事権があることはよく理解している。ただ今の話では、江田幹事長のポストが何もないということが、将来この党にとってひび割れができるということは想像できる。その不安がある。なんとか江田さんを代表代行とか、しかるべきポストにつけてひとつまとめる形にもっていってもらいたい。野党再編などいろいろあるが、我々の党が一致団結することが大事。今ようやく政治資金の問題も、中西さんが長になってのってきたところだから。江田さんも心を広く持って、争いではなくてまとまるという方向で進めていただきたい。
(拍手)
江口)全く同感です。どうぞ。
?)まず中島さんの発言についてですが、前回の両院議員総会で一任したのは、挙党一致体制、全員野球でやるということ。党を改革していくという決意を。それについて我々は「一任する」と言った。もうひとつは規約に見ると、人事については両院議員総会で承認を得るとことになっている。いま「異議なし」の声もあったが、「異議あり」の声もあった。これではとても承認ではないと思う。
江口)確かに規約に「承認を得なければならない」ということになっているので、承認を得る手続きに入りたいと思うが、その前にそれぞれご意見があれば。
藤巻)寺田さんに賛成。この党は代表と江田幹事長がたちあげた党だということで、私はこの党に参加した。どういう理由でこのような状態になったのかわからないが、メディアも世論も注目している。それよりもいまこの党が日本を引っ張ろうとするならば、このあり方では私は理解できない。規約については細かいことはわからないが、寺田さんの意見は非常に正しいと思う。
?)2回とも両院議員総会は欠席で、今回だけ出席している。経緯については知らないが、人事は代表の専権事項だが、総会で承認ということなので多数決なりとらざるをえない。いずれにしろ、常に内紛的なものが先にマスコミに出て、こういう事態を迎えるというのは、我が党というより我が国にとって非常にマイナスであると感じている。新しい執行部が選ばれたとしても、事前に幹部間で胸襟を開いて話し合った上でものごとが進むということをお願いしたいと思う。以上。
?)この10日間、2週間で、両院議員総会が3回も開かれるというのは、正直いって執行部は機能不全でないかと思う。是非執行部は機能してもらいたい。平場の議論も必要だと思うが、幹部でひとつの結論がえられるような執行部にしていただきたい。そうなれば代表を補佐する立場の人は、代表が信任を得ている人、それを代表が考えて、このような人事になっていると思う。代表が先日、最初に発言した最後に「自分の首をかけている」と言った。あれで「代表選をやるんですね」と言ったら、誰も「やれがいい」とは言わなかった。人事に関して承認していないと言う人がいるが、そもそも代表を信任するということは、人事に関しても裁量を持って信任する、拍手するというのが前回の結論だと思っている。
(「いや、規約があるんですよ、規約が」)
【次号に続く】
Written by 日刊ナックルズ編集部
Photo by DS80s
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