【衆院選リポート】 東京8区で民主党の応援演説に駆け付けた山本太郎の思惑

2014年12月09日 山本太郎 民主党 衆院選リポート 解散総選挙

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 8日夜に杉並区内で開かれた民主党公認候補の円より子氏の演説会に参加してみた。東京8区は民主党公認候補の円氏と参院議員の山本太郎氏が「共闘」しており、山本氏も演説会で話をすることになっていた。

 そもそも円氏と山本氏は、2012年の衆院選でともに立候補し、自民党の石原伸晃氏に敗れている。石原氏の得票数が13万2521票に対し、山本氏は7万1028票で、円氏が5万4881票。ふたり併せても12万5909票にしかならず、石原氏には及ばない。

 もしこれに「原発即時停止」という政策で共通する共産党の票(2万3961票)を加算することができるなら、石原氏を負かすことも可能だ。だが共産党は独自候補を擁立。しかもここ最近の元気のよさから見て、円氏の票を喰いそうな気配だ。

 民主党のみならず、社民党、新社会党、生活者ネットなど、共産党を除く野党が総じて応援する円氏だが、苦戦が予想されている。昨年の参院選で「奇跡の当選」を果たした山本氏に、是非その「運」を分けてもらいたいところだが......。

「特定秘密法案が可決された時、僕はトイレに駆け込んで泣いたんですよ」

 山本氏は自民党の横暴を嘆いてこう話すが、ちとめめっちくないか? 山本氏はせっかくバッヂを付けたんだから、ひと暴れくらいはしてほしかった。参院選で彼に投じた約67万票は、そのくらいの「活躍」を期待したはずだ。

「(自民党の横暴を)ストップはできないけど、スローダウンはできる。そのために自民党の議席を100削りたい」

 山本氏はこう言って締めくくったが、100議席も削れば自民党は壊滅必至。だがそもそも、トイレで泣いていたら1議席も削れない。

Written by 安積明子

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