某新聞(毎日新聞だけど)のコラムで、高市早苗総務大臣を批判していた。書き出しが「某女性大臣の厚化粧が妙に気になる」とのこと。「口紅が妖しいほどに濃い」とか。これを「人ごと」とほっといていいのかもしれないが、ワタシにはほっとけない理由がある。
というのも、ずっと以前に高市大臣にお目にかかった時、「ワタシ系の顔や」とお墨付きをいただいた。タクシーの運転手に高市大臣に間違えられたこともある。だから高市大臣の顔について何か言われたら、「高市系の顔」を持つワタシとしてはほっとけないわけですわ。いや、ホント言うとね、ワタシの方がちょびっと可愛いと思うんですよ。あっ、でもこれはナイショよ。ここで書いちゃったけど(笑)。
さて某新聞のコラムの書き手だが、まったくわかってないの! 口紅が濃い? 政治家は元気よく見せないといけないの! 薄い色の口紅だと、「体調が悪いんですか」などと有権者に心配されるの!
しかも高市大臣はバブル期に議員デビューしている。バブル期といえば、誰もがお化粧が濃かった。濃くしないとビンボー臭かった。政治家はビンボー臭くてはいけない。だって国民の代表だもん。ということで、いちいち厚化粧とか口紅が濃いなんて、大きなお世話!しかもこのコラム、大きな間違いをしているし。
それはタイトルにもなっている「すぐ提訴する政治家」だ。高市大臣に関しては今年4月、某週刊誌で実弟の秘書官の「口利き疑惑」が報じられた。これについて実弟は「事実無根」として編集者やライターを告訴している。
ところがこのコラムでは、提訴したのは高市大臣ということになっている。確かに高市大臣は、週刊誌が報じた時に記者会見を開き、記事について厳しく糾弾した。しかしその後、車中で実弟に電話し、「私の役割は終わり。あとは自分でしいよ」と言ったとか。要するに高市大臣は訴訟の当事者ではない。
しかもコラムでは内容証明をすっとばした「スピード訴訟」と書かれていた。これも事実ではなく、実弟はまず内容証明を送った上で提訴の手続きを行っている。ちなみにこのコラムを読んだ高市大臣の実弟が弁護士を通じて新聞社に抗議したため、訴訟に関する事実については謝罪記事が掲載されたとか。
確かにモノを書いていると、時には間違いは起こりうる。だけど今回はコラムの書き出しからして、明らかに「悪意」あるいは「偏見」を感じてしまう。だいたい自分の奥さんでもないのに、「控えめなメークであってほしい」と要求するのはいかがなものか。「大きなお世話!」と、高市大臣のご主人である山本拓衆院議員が怒っていい。というより、大いに怒るべきだ!
ということで、「高市系の顔」を持つワタシも口紅が濃いかもしれませんが、そこは気にせんといてください。
Written by 安積明子
Photo by 公式サイトより