リンドバーグの再来なるか!? 元アイドルがロックバンド・赤い公園へ加入! アイドルの「セカンド・キャリア」
5月4日にさいたまスーパーアリーナで開催された音楽フェス『VIVA LA ROCK 2018』2日目にて、元アイドルネッサンスの石野理子がボーカリストとしてロックバンド・赤い公園に加入することがサプライズ発表されました。
今年2月で惜しまれながら解散したアイドルネッサンスですが、石野はメインボーカルを担っていたメンバーです。解散後の活動がまったく明らかにされていなかったので、多くのアイドルファンが「石野理子がこのまま歌わなくなってしまうのはもったいなさすぎる!」とモヤモヤしていたところでの赤い公園への加入ということで、衝撃を受けるとともに狂喜乱舞するファンも少なくなかったようです。
元アイドルがボーカルとなってバンドを始める例は決して珍しいものではなく、たとえばバンドブームのころなら、FAIRCHILDとかLINDBERGなんかがまさにそれです。しかし、既存のバンドに元アイドルがそのままボーカルとして入るというパターンはレアケースであり、「その手があったか!」と唸ってしまったアイドルファンも多かったと思います。
グループが解散したアイドル、あるいはグループから卒業したアイドルのセカンドキャリアは、アイドル業界の大きな課題といえます。女優になったり、バラエティー番組を中心としたタレントになったり、あるいは引退したりと、いろいろな道がありますが、アイドルを辞めてから歌を歌い続けられている人が意外と少ないのが現状です。仮にソロデビューをしたとしても、グループ時代よりも売れないことがほとんどだし、売れないとなると当然リリースも減っていき、活動は先細りになっていく。新たにアイドルグループを組めば再び歌うこともできるのですが、それこそ"アーティスト"みたいな打ち出し方で成功した例はあまりないのです。
そんな状況の中で既存のバンドに加入するという石野理子のセカンドキャリアは、ただただ単純に期待をせざるを得ないワクワクするような展開です。石野理子が歌うことで赤い公園の楽曲も変わっていくかもしれないし、赤い公園の曲を歌うことで石野理子の歌声も変わっていくかもしれない。そして、バンドのソングライターである津野米咲が石野理子のためにどんな曲を作っていくのかも楽しみで仕方ない──。
おそらく石野理子のケースは、「アイドルがアーティストに転身する」ということではなく、むしろ赤い公園というプロデューサーに身を委ねるという形に近いもかもしれません。これまでは「アイドルネッサンス」という枠の中で料理されていた石野理子をという素材を、今度は赤い公園に料理してもらうのです。そして赤い公園も、石野理子という素材を加えることでさらなる旨味を生み出すことでしょう。料理人ではなく素材であることに慣れている"元アイドル"であるがゆえに成立した加入劇といえるのかもしれません。
レアなセカンドキャリアを進む石野理子の一方で、ソロデビューという王道のセカンドキャリアを歩もうとしているのが、元℃-uteの鈴木愛理です。すでにZepp Tokyoなどでのソロライブを成功させ、6月にはソロアルバムをリリース。そして、7月8日にはソロでの単独日本武道館公演を控えています。
また、鈴木愛理にとってはハロー!プロジェクトの後輩にあたる元アンジュルムの田村芽実も今夏にビクターからソロデビューすることが決定。こちらも歌手としてのセカンドキャリアを歩もうとしています。
赤い公園のメンバーとなった石野理子と同様に、鈴木愛理や田村芽実のようにソロで勝負していく元アイドルたちにも是非とも頑張っていただきたいところです。元アイドルたちが第一線で歌い続けていくことで、アイドルたちのセカンドキャリアが夢に満ち溢れたものになるのです。(文◎大塚ナギサ)
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