「ふるさと納税生活」著者の金森重樹氏
最近、テレビや雑誌でよく目にする「ふるさと納税」。自分が住んでいる場所以外の地方自治体に寄付をすると、そのお礼に地元の特産品を送ってもらえるという制度だ。
年収に応じて控除限度額が決まっており、年収300万円の単身男性なら1万3000円ほど。仮に1万円を寄付したとして、翌年に確定申告をすれば、8000円が返ってくるため、実質質払い額は2000円。もし上限額が100万円の人なら、たった2000円で100万円分の寄付が出来、その金額に相当する特産品を送ってもらえるという。
「僕にとって"ふるさと納税"とは、年会費2000円で出来る無料お取り寄せグルメです」と語るのは、『ふるさと納税生活』(扶桑社)の著者、金森重樹氏。金森氏は約320万円もふるさと納税をしており、年間の食費を0円にしているという達人なのだ。自宅には米、肉、魚はもちろん、常にビールやワイン、アイスクリームにメロン、スイーツなどが壁面の棚いっぱいに詰まっている。
実際、"ふるさと納税"の特産品などを紹介している『ふるさとチョイス』というホームページを見てみると、クレジットカード払いで寄付が出来るので、ほんの5分程度で簡単に寄付が出来てしまう。とはいっても、ただ特産品をもらうのであれば、ごく普通の"ふるさと納税"でしかない。達人によると、さらに得する裏技があるという。
「上限金が2万5000円ほどだとすると、長野県大町市は5000円の寄付でQUOカード2000円分、鳥取県日吉津村に1万円でイオンカード2000円分、千葉県市川市に1万円寄付してTポイント2000円分、要するに、実質2000円で6000円の金券を手にすることが出来てしまうんです」(前出・金森氏)
よりコストパフォーマンスを上げる方法もあるようだ。
「北海道当麻町の"でんすけすいか"や宮崎県綾町のマンゴー"太陽のタマゴ"は都内の果物店では1万円で売っています。でも、ふるさと納税なら2000円で入手できる。お米なら、1万円の寄付で20キロもらえる自治体もあります」(金森氏)
そして最後に"ふるさと納税"で賢く得するために、ここだけは忘れないで欲しいというポイントが4つあるという。以下、金森氏が挙げてくれた。
1、確定申告を忘れないこと
2、寄付控除上限金を越えて寄付した分は控除対象とはならないため、上限金までに抑えること。そうでないと、ただ寄付をするだけになってしまうので注意
3、必ず確定申告する人本人が、確定申告をする住所で申し込むこと。そうでないと、これまた控除の対象にならない
4、特産品によって締切があるので、欲しい品物が今ももらえるのかの確認が必要
地方の特産品は季節が旬なものを選びたいところ。これからの季節だと、秋口から発送が始まるコスパの高いアワビや伊勢海老が狙い目だ。"ふるさと納税"で何倍も得する食卓を飾ってみてはいかがだろうか。
地方の特産品は「旬なもの」を定期的にチェックしたい
Written Photo by 吉良義雄
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