東急田園都市線の研究・今はセレブだがもともと不良少年の沿線

2017年11月20日 ラッシュ 東急田園都市線

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 小池東京都知事の公約に「ラッシュの解消」というのがあったと思うのですが気のせいでしょうか。遅延で有名になってしまった東急田園都市線ですが、ラッシュか途切れる事はありません。今後もないでしょう。

 今や、若いご夫婦に大人気の東急田園都市線です。あざみ野駅、たまプラーザ駅、二子玉川駅、桜新町駅、三軒茶屋駅など、人気住宅街に停車します。そこか渋谷、表参道駅、青山一丁目駅など繁華街から永田町駅、水天宮前駅と非常に便利な線です。

 東急田園都市線は横浜市、川崎市、世田谷区を主に通っているのですが、前述した駅は大体、横浜市と世田谷区を走っています。川崎市を走っているのは鷺沼駅、宮前平駅、梶が谷駅、溝の口駅、高津駅などです。これらは田園都市線の中でも家賃が低いです。昔から田園都市線に住んでいる人は、「どっちでもいい」と思っていますが、横浜市民と川崎市民では響きが違うのかも知れません。どっちでもいいと思うのですけどね。

 このようにおしゃれな東急田園都市線ですが、不良少年たちでいっぱいでした。セレブとはほど遠い線なのです。

 中央林間駅方面から見てみましょう。中央林間駅には横浜連合の暴走幽霊というチームがいました。そこから上ってみます。長津田駅には暴走族、長津田ブラックエンペラーがあったような気がします。田奈駅からは不良少年が大勢、乗ってきました。昭和の田園都市線住民はこの駅で降りるのを警戒していました。

 あざみ野駅でもチーム(チーマー)があったようです。続いて鷺沼駅に入ると念願の川崎市です。不良少年が多いです。そこから上って、今はおしゃれになった溝の口駅ですが、元は闇市です。駅下の飲み屋街にその名残があります。溝の口駅はが初期暴走族として有名なアーリーキャッツとが出来た街となっています。

 続いて、二子新地駅。もともと二子新地前駅という名前でしたが、子供たちが「双子死んじまえ」と茶化していたので「前」を取って現在の駅名になりました。僕も子どものころ、そう言ってました。

 二子玉川園駅は高島屋などに象徴されるように、セレブの街ですね。が、約25年前はチーマーのたまり場でした。駅前では、よくチーマーが蹴りとかパンチの練習をしていました。それとこれは、不良少年秘話ですが、関東連合という暴走族の連合体が全盛期の頃、ほんの一瞬、二子玉川ブラックエンペラーというのが結成されたという記憶があります。

 隣の用賀駅に行ってみます。ここも住みやすい街と言われていますが、90年代には用賀喧嘩會というチーマーと暴走族が合体したようなチームが席巻しました。

 続いて、若者に人気の三軒茶屋駅。サブカル好きな人にも人気ですが、三軒茶屋愚連隊という暴走族の生まれた街です。また80年代初頭にはブラックエンペラーが走り回っていました。僕も、まだか弱い中学生の頃、電車に乗っていたら、地元の不良少年にらからまれ。三軒茶屋駅で降ろされ殴られた事を覚えています。

 渋谷まで行くと、暴走族やチーマーや不良少年が集まる街になります。アットランダムで挙げていくと、70年~80年代初頭は暴走族の時代で渋谷ジョーカーズ。田園都市線ではないですが。山手線での隣の恵比寿駅には恵比寿ジョーカーズがありました。

 そこから年代が下がります。チーマーの時代です。センター街が「進め電波少年」で松村邦洋さんが絡まれていたよう、時代になります。AMG、渋谷変態クラブ、ファンキーズ、宇田川警備隊、バブルス、ウォリアーズ、イラプション、アップジョン、エンジェルス、バンディット......キリがないので他のチームの皆さんすみません。その後、関東連合が渋谷を仕切ってからTOP-JやKGBのように暴走族とチーマーが混じったような時代になりますが、本当にキリがないのでこの辺にしましょう。

 東急田園都市線はマツコ・デラックスさんが「大っ嫌い」な街として知られますが多分、住民がスノッブだからという理由なのでしょう。しかし、こういう見方をすればちょっとは印象が違ってくるのではないでしょうか。機会があれば、続いて風俗・闇市として栄えた田園都市線を見ていきたいと思います。(久田将義)

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ちょっと線を長くしすぎた?東急田園都市線。

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