貴乃花親方が退職願を相撲協会に提出しました。長年の横綱としての活躍等、角界に貢献した方にもかかわらず、相撲部屋廃業とは非常にお気の毒です。まだ相撲協会との話し合いはあるのでしょうか。
内閣府に提出した告発状の内容の訂正に関して相撲協会から有形無形の要請を受けたことを理由の一つに記者会見で挙げています。告発状は、元横綱・日馬富士から貴ノ岩が暴行を受けた時の傷害事件に関する内容でした。
その告発状について、8月に相撲協会から出された書類には告発の内容は事実無根と書かれていましたが、親方は頑なに告発状の訂正を拒んでいました。
今回の貴乃花親方の引退届(退職届)で、ある週刊誌記者の事を思い出しました。
「相撲協会で問題が起きると、キーマンが不慮の死を遂げた例があります。1990年代、週刊ポストで角界浄化キャンペーン企画の主軸となっていた編集者も若くして突然亡くなりました。相撲協会で問題が起きると彼を思い出します」(週刊誌記者)
相撲協会の「闇」が最も大きく報道されたのは、大鳴門親方の不審死でした。
「鳴戸部屋の暴力事件等への調査が鳴戸親方の急死により終わったことは、記憶に新しいかもしれませんが、角界の不正を告発した元親方の不慮の死は、20世紀からありました。1996年には、元・大鳴戸親方(元関脇・高鐵山)が亡くなりました。八百長問題を週刊ポストで告発した人です。14週にわたり、年寄株に絡む脱税疑惑、力士たちの薬物汚染、暴力団との深い関係に及び、社会の関心を集めていました」(週刊誌記者)
前出の週刊誌編集者の死は偶然でしょうか。貴乃花親方の騒動でこんな事をふと思ってしまいました。(文◎冴島奈穂美)
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