東大卒タレントを生け贄に「たかが東大」「上から目線」と真っ昼間から放映された『バイキング』の“差別ショー”
<贅沢な優越感ですよ>
東国原さんが言います。
<東大はそういう存在なのよ。それは受け入れて生活しないとね。だから、ノブレス・オブリージュって考え方あるよね。あれは高飛車な上から目線だと思ってるんですよ。でもあの人たち思ってないんだよね>
<努力して上に立った人間は恵まれない人を助けなさいって上野教授も言ってますよ。あれは上から目線なんですよ>
<ふざけんなおまえら、たかが東大じゃねえかって話ですよ。世界で偏差値47位ですよ? おまえんとこはそんなに偉いのかと僕は思ってますからね。これも僕は嫉妬なんです。でもそういうことを言われるって百も承知で生活しなきゃいけないんです彼らは>
そして坂上さんが、まとめるように、<学歴があろうがなかろうが、そういった差別は、どの立場であれある>として野々村友紀子さんに水を向けると、<ありますよね>と同意し、<そんなんわかってて入ってんのやろ? そんなん言われたくて入ってる人もいるやろうし、そこはいいんじゃないかな>と続ける最中、石井さんは、首を横に降っていました。
そして石井さんは、<入るまではわかってない>と反論。<その大変さを知るのは、大学入って外の世界に出始めてから>と言います。
それに東国原さんは、<中学高校から選民意識があるよ><全体でトップだって思ってるだろ>と応戦します。さらに坂上さんも、<そこに入ったんだから、選ばれた人間でありそれだけの能力があった方々ってのは、持ってて当然だと僕は思う>と乗っかると、石井さんはこう言います。
<当然です…ね。だから世の中から嫌われてネチネチ言われてもしょうがないんだなっていうのは、大人になって徐々に理解するようになりましたけど、ね!!>
おそらく多くの視聴者が気付いたはずです。石井さんの<ね!!>に怒りがこもっていたことと、そしてこれが、真昼間の生放送で行われている“差別ショー”だということに。
直後、CM入り前、榎並アナがとぼけた声でこう言うのでした。
<「頑張っても公正に報われない社会が待っています」。一体どういうことなんでしょうかあ?>
……い、いやいや、いま! いまーー! いまじゃんいまいま! これがまさに視聴者が見せつけられた「東大生が頑張っても報われない社会」じゃんか!!
さすが『バイキング』、お茶の間に差別の実態を見事演じてくれたのです。ただひとつ、うっかりミスでしょうね、<※これが上野教授が話した、「頑張っても報われない社会」の一例です>とのテロップが抜けていたことが気になりましたけども。