東大卒タレントを生け贄に「たかが東大」「上から目線」と真っ昼間から放映された『バイキング』の“差別ショー”

 

バイキングさん、こんなものを売っているんですね?(画像は公式サイトより)

坂上さんは、「差別はある」と断言しました。

ここで、現役の東大教授・安冨歩さんの言葉を、『大島薫対談集 贅沢なカラダ』(笠倉出版社)から抜粋、紹介します。

安冨さん自身も、<「白い眼を向けられる」という経験は、私のような中産階級の出身で、京都大学を卒業して東京大学で教授をやっている「男性」に向けられることは、まずないんですね。女性の場合、東大や京大に入るだけで白い眼を向けられたりすることもあります>と実感を持ちつつ、50歳から女性装をしはじめてから「白い眼を向けられるようになった」ときの経験を、こう語ります。

<最初はそれを、「男性が男っぽいまま、女性の服を着ているからかな」と思っていたんです。でも、「そうではない」ということに気づいた。だって、もしそうだとしたら、全員が白い眼を向けるはずですから。でも、向けない人もいるわけです。ということは、「『白い眼を向けたい人』が、あらかじめ一定数存在する」ということがわかったのです。白い眼を向ける人、イコール「差別する人」ですが、そういう人にとってだけ「安冨はおかしい人」であって、差別をしない人にとっては「安冨は普通の人」なんです>

<彼らは、なんらかのきっかけがあれば、白い眼を向ける用意のできている機械です。そのきっかけは、ユダヤ人でも中国人でも朝鮮人でもいいんです。黒人でも女性でもなんでも>

安冨さんは、「差別はある」というよりも、「差別する人がいる」のだと身をもって経験しました。

それでも坂上さんは「差別はある」と言い張るのでしょうか。東国原さんは、「差別されて当然」だと唾を飛ばすのでしょうか。

なかなかごっつい番組が、ウキウキウォッチングできていた『森田一義アワー 笑っていいとも!』(フジテレビ系)の後に放送され続けているようです。(文◎春山有子)

「大島薫対談集 贅沢なカラダ – 好きなものを着て好きな人を好きになった7人の賢者にボクが聞きたいこと」