200人を超える報道陣の前でオウム真理教幹部・村井秀夫を刺殺した徐裕行氏と会って|インタビュー

教団があった場所は現在は売りに出され…

 

その生々しい映像は何度も何度も放送された

人混みの中で、二人の男がぶつかった。周囲の誰かが怒鳴りつけ、彼らをすぐに引き離す。体をぶつけられた方の男は、怪訝な表情で自らの左腕を気にしている。そこまではあたかも、満員電車で乗客同士がぶつかった程度の、日常的なトラブルにすら見えた。しかし次の瞬間、左腕を見つめていた男の体が崩れ、地面へと倒れこんでしまう。彼の名は、村井秀夫。オウム真理教幹部であり、教団内の科学技術省大臣を勤めていた。そして村井の左腕を刃物で切りつけ、さらに右脇腹に13cmの深さまで刃を刺しこんだ男が、徐裕行である。