歌舞伎町の象徴『クラブ愛本店』が移転 創業者のホスト王「愛田武氏」とは 遺された豪華内装も一挙公開!

――『愛 本店』が出来た経緯を、改めてお聞かせください。

「創業者の愛田武は、新潟から状況してフランスベッドの営業として働いていました。営業成績も1番だったらしいです。そんな時、同郷の知人にホストクラブという場所かあるから働かないかと紹介されてホストデビューしました。入店時に源氏名を突然聞かれて、とっさに当時売れていてファンでもあった歌手・愛田健二さんの名前をあやかろうと愛田にしたと聞いています。

当時は経営者本人の名前が店名になることが多く、そのまま愛という店名になりました。水商全体的に名前か名字をつけている店は昭和には多かったですね。会社名も最後に観光を付けるのが流行っていて、『愛田観光株式会社』にしたそうです。

私も昔は、なぜホストクラブなのに観光がついているのが不思議でしたが、歌舞伎町の水商の会社名は観光がつくところばかりでした。”本店”に関しても、当時”本店”を付けるのが流行っていたこともありますが、多くの店を出すのが夢だったので、はじめに出した店に”本店”と付けたそうです」

――ところで、僕と北条さんと知り合って10年くらいになります。北条さんが初めて歌舞伎町に来たのはいつ頃でしょうか。

「私にとっての歌舞伎町はアイディンティティです。人生の全てを学んだ場所、又は育ててくれた家みたいな感じです。はじめて来たのは14歳中学2年です」

写真提供・愛本店

――歌舞伎町は最近もスカウト狩があったり、以前より平和とは言え、やはり怖いイメージがあります。いかがでしょう。

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「歌舞伎町のイメージは現在良くありませんが、遊びに来る一般の方には安全な町です。歌舞伎町での商売のルールみたいなものがあり、それに反しない限りはあの頃のような時代にはなりません。ある意味治安が守れたのだと思います」

――過去には、ホスト店同士の争いもありましたね。