歌舞伎町の象徴『クラブ愛本店』が移転 創業者のホスト王「愛田武氏」とは 遺された豪華内装も一挙公開!

「愛田武がTVでクローズアップされはじめ、80年代に数軒くらいしかなかったホストクラブが増えて来たんです。90年代には、地方からの進出が増えて、大きなトラブルなどもあり、区役所通りを警察が黄色いテープで閉鎖したことなどもよくありました。私たち歌舞伎町地元の東京勢VS地方勢みたいな争いもありました。

地方から進出して来てめちゃくちゃな手法でやりたい放題稼いで引き上げるなんて言う店も多かったので、お客様やホストを守るための喧嘩も毎日でしたね。風林会館のパリジェンヌに毎日行ってました」

――ホストにとって愛とはどんな存在でしょう。

「全国のホストにとって『愛 本店』は聖地です。現在のホストクラブの仕組みを作り、礎を築いた場所なので。作った仕組みの中で、1番有名なのは、初めて日給を保証したこと。それまでホストは、お店に出勤すると場所代みたいなものを毎日取られていたので、お客様が来ないとお金を払いに行くだけと言う事になってしまい、お客様が付くまでもたないで辞めていくことがほとんどだったんです。有名とは言っても、一般には知られていませんし、30年以上のキャリアがある関係者しか知りません。そんな人も歌舞伎町に残っているのは10人いないですね」

――では、客にとってホストとは、『愛 本店』とはどんな存在でしょう。

「お客様にとって『愛 本店』は安全なホストクラブ。セレブや芸能人が飲んでるホストクラブ。ホストの中心で1度は行ってみたいホストの元祖という感じだと思います」

――店内の装飾が豪華ですが他のホスト店と違う点はどこでしょう。

写真提供・愛本店

「他店と違うところは、創設当時の言葉を使わせてもらえば装飾品が船で運ばれた【舶来品】であること。他には生バンドのステージ。ダンスホールの大理石の下に厚さ15センチのコンクリートなど、見えないところまでのこだわりですね。

何より愛田が自分で買い付けに行き、選んできた物で常に工事をしていましたので、そこが1番の違いですかね。私も買い付けに同行したこともあります。元気でいた時は常に店の成長を考えていました」

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――この内装はいくらくらいかかるものでしょうか。