コロナ禍で焼き鳥屋店主から松屋へ転職 同情するのか励ましていいのか問題 「上から目線」「他人事目線」絶対ダメ おすすめは「ゴールデン街目線」
その中にある、とあるバーで、僕は右翼団体の人間、数人と飲んでいました。すると一人の右翼が「何だ。その箸の持ち方は」と怒られました。で、別の右翼が「箸の持ち方ぐらいでいいじゃん。ここ、ゴールデン街は銭湯みたいなもん。ここでは地位も仕事も立場もなく、銭湯に浸かって飲んでしゃべる場所なんだから」とフォローしました。
この出来事は、僕の中で結構深く記憶に残っていて、「ゴールデン街だけじゃない。世の中の人間関係って銭湯みたいなもの。職業や地位とか、働いている事には変わりない、関係ないんだ」という思想が染みついたように思います。ずいぶん前の話ですが。
このコロナ禍です。誰がどうなるか、自分の事だってわかりません。個人経営だけでなく、大手企業でも早期退職を募っています。昨日まで大企業だったのに現在はバイト。そういう人も周囲に少なからずいます。もちろんしたくない仕事だとして、早く脱出したいのならそうするべきです。が、僕はそれに対して、ゴールデン街で隣に座った客のように接しよう、そう思っています。自分が逆の立場でもそうして欲しいものです。皆、人間です。(文◎久田将義)
あわせて読む:ツイッタートレンド「裏社会の住人」とは何者か 誰でも裏社会の住人になる可能性がある|久田将義 | TABLO