コロナ禍で焼き鳥屋店主から松屋へ転職 同情するのか励ましていいのか問題 「上から目線」「他人事目線」絶対ダメ おすすめは「ゴールデン街目線」
他人事ではないのか、この冒頭ツイートは、7万件以上の「いいね」がつきました。問題は「焼き鳥屋のおじいさん」(あえて「お」を付けました)です。「焼き鳥屋」を心から楽しんで、好きで、生きがいだったとしたら、それは本当に悲しい事です。新規で開店して、年数も少ししか経っていないのなら、もしかしたらまだダメージは小さいかも知れません。そう願います。
いずれにせよ、何の職業であれ、「廃業」は愉快なものではありません。もちろん心情は「焼き鳥屋のおじいさん」のみぞ知る、な訳ですが。
もし「松屋」ではマネージャー的ポジションでの扱いで、「焼き鳥」のテクニックを活かして松屋のその店で頼りにされていたら、それはそれで第二の人生、頑張って頂きたいものです。
が、例えそうでなくても「変な同情」「曲がった同情」は控えたいものです。コロナ禍でもあり、もともと不景気でもあります。金に困ってツイッターで「闇バイト」で検索する時代です。その中で、合法的な職業に転職し、それがバイトでも契約社員でも、もちろん正社員でも、とりあえず「働く意欲」を失っていない事にまず拍手です。
そして、普通に「焼き鳥屋」をやっていたらまだ続いていたのに、コロナ禍によって廃業せざるを得なかったのなら「無為無策」と言ってよいでしょう、新型コロナに対して何もかもが遅い政府の対応に批判を浴びせるべきです。
変な同情は職業差別になります。会社員からタクシードライバーになったり、カメラマンからピザのデリバリーになったり、人生色々です。僕は、こういう時、歌舞伎町ゴールデン街を思い出します。
ゴールデン街は現在、世界的な名所になりましたが、ご存知ない方にざっくりと説明しておきますと、新宿・歌舞伎町の中にあり、花園神社の側にその一角はあります。青線跡(非合法の売春地帯)の名残りで小さな飲み屋が密集しています。数百m以内に約200軒とも言われる飲み屋・バーが混在している地域です。