コロナで人に会えなくて辛い そこで「ジモティー」をやってみたら、来た人々がすごかった|岡本タブー郎
私はふと思いつき、スマホにフリマアプリ『ジモティー』をダウンロードしました。
そしてその場で目に入った家具と家電の写真を撮り、アプリ内に次から次へとアップしていったのです。今まさに使用中で無くては困るワークデスクには、累計で1300人の人が閲覧し、100名近い「譲ってくれ」というメッセージが届きました。そりゃそうでしょう。私は当初、こんなもんには値がつかないんだろうなあと思い込んでいたので、「無料であげます」と書いてしまったのですから。
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コロナ禍の人に会えない反動で…
そもそも、人の輪の中にいようがいるまいが、そんなことは重要ではなかった自分。いくら嫌われようが、孤立しようが、言いたいことは言うという性格の私にとって、人に会えないことなんて特に問題視するような事でもありませんでした。
しかし、長引くコロナの影響で自粛を余儀なくされ、こうも人に会う機会を極端に減らされると、「あれ、なんか、人と喋りたいかも」と欲求が出てきたことに気付きました。
誰でもいいから話をしたい。
こんなことを心底思ったのは生まれて初めてかもしれません。私みたいに人に嫌われてナンボで生きている人間がこうなわけですから、ちょっとした淋しんぼうの人にとって、コロナ自粛とは辛すぎる試練なのかもしれません。
取材を命としてきた編集者の私としても、確かにこのままではいかんと思い始めてはいました。集団の中での自分の立ち位置などはどうでも良いですが、「知らない人に会えない」というのは意外にも致命的だな、と。知らない人に会って得た情報が記事となるわけですから、8時で店が閉まる世の中が続くと私自身が無になるような気がしたのです。
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