コロナで人に会えなくて辛い そこで「ジモティー」をやってみたら、来た人々がすごかった|岡本タブー郎

最初にやって来たのは、無料の机を数多くの候補者からゲットした人でした。受け渡しの場所は新宿でしたが、江東区からはるばる来たそうです。30分遅刻して来たのですが、その理由は「ニトリ」に寄って来たからでした。

ニトリではある程度大きいものを買うと、軽トラを無料で貸し出してくれるんですよね。それを利用して、以前から必要だったマットレスとカーテンレールを購入し、軽トラをレンタル。時間制限があると思うのですが、急いで新宿まで来て、机を積んで帰るという計画でした。

運転席からガリッガリの男性が降りてきました。茶色いセーターにGパンで30歳くらい。少し元気のない人でした。私は「手伝いますよ」と言って二人で机を持ち上げ、荷台にきれいに積んであげました。聞けば「ずっとこんな机を探していた」とのこと。マットレスがシングルだったので一人暮らしなのでしょう。これまで敷布団も机もない部屋で暮らしていたそうで、そこまで突っ込んで聞けませんでしたが、生活が厳しいというお話でした。

「気を付けて!」軽トラを見送ったのは、出会ってから10分も経っていないと思いますが、なんだか少し心が動いてしまったのは言うまでもありません。

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途中で「無料」はヤメた

アレクサを取りに来たのは、28歳くらいの綺麗な女性でした。メッセージに「黒いダウンに、白いマフラー。下はジーンズで、ショートカットです」と来たときは、なんだかドキドキしてしまいましたが、女性はそのとおりの姿で現れました。

こういう出会い方は、以前エロ本を作っていた時に散々出会い系アプリを使っていたのでなれてはいますが、あまりにも久しぶりすぎて新鮮でした。

「こんにちは!」

私はすぐに女性に元に駆け寄りました。驚いたことに女性は、私にわざわざ缶コーヒーを用意してくれていて「冷たいのでごめんなさい」と渡してくれたのです。

キュン!!!!

マスクをしていたので口元は分かりませんが、目元はとても美しい人でした。私があと10年若ければ「お茶でも行きませんか!」と言っていたところでしょう(だから、それがハラスメントなんだって!)。

彼女にはたまたま暇な日だったので「最寄り駅に行きますよ」と伝えたのが嬉しかったようで、それで缶コーヒーを差し入れしてくれたのだと思います。なんだか、気持ちが嬉しいですよね。