【特集◎NHK紅白歌合戦の闇】芸能界の実力者バーニング周防社長と"裏社会の大物"の仁義なき戦い

2017年12月28日 バーニング 紅白歌合戦 裏社会

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芸能界の"裏面史"に詳しい暴力団関係者が頭を抱えながらいう。

「彼らは、お互い地獄の果てまで戦うつもりだ――」

"彼ら"とは、芸能界を長年牛耳ってきた「バーニングプロダクション」の周防郁雄社長と、松浦組2代目元組長で右翼団体「大日本新政會」総裁の笠岡和雄氏。
笠岡氏といえば、かつて周防氏の後ろ盾として多くのトラブル処理を担ってきた「裏社会の実力者」(同前)である。かつて蜜月関係にあった2人だが、数年前に決裂している。
笠岡氏の知人がこう証言する。

「ふたりは千葉県内の産廃事業を巡って対立。『周防に不義理をされた』と主張する笠岡氏は一歩も譲らず、周防氏も反撃の姿勢を見せている。現在、警察や裁判所を巻き込んだ"全面戦争"の様相を呈しているのです」

笠岡氏は今年9月、女優の仁科亜季子さんから現金を脅し取ろうとしたとして、警視庁町田署に恐喝未遂容疑で逮捕されている。社会部記者が解説する。

「3人は12年2月~15年5月、仁科さんに『未返済の4600万円を払え』などと書いた手紙を複数回送りつけたうえ、仁科さんの自宅で約3時間、『出てこい』と言いながら玄関ドアを叩き続けて現金を脅し取ろうとしたと見られています」

笠岡氏の逮捕は、周防氏にとっては渡りに船だったようだ。

「実は、笠岡氏と町田署には浅からぬ因縁があります。笠岡氏は14年4月にも、暴力団であることを隠して、東京都港区の賃貸マンションの一室を借りた詐欺の疑いで町田署に逮捕されている。そのときは、周防氏が顧問等で雇っていた赤坂署OBを使い、手下がいる町田署に事件を捩じ込んだという情報がありました」(前出・知人)

それから約3年半。ふたたび町田署の留置場に収監された笠岡氏だが、今回の逮捕の内幕は、どのようなものだったのか。
ある警視庁OBがこう打ち明ける。

「笠岡氏の捜査を指揮した(町田署の)警部は、警視庁では有名なマル暴刑事ですよ。もともと後藤組の後藤忠政元組長を逮捕したことで知られ、一方で暴力団に近いクラブ関係者や芸能界関係者からの接待を厭わないタイプ。良く言えば清濁併せ呑む老獪な刑事、悪く言えば、私利私欲で捜査をする刑事と言えるでしょう」

周防氏に近い芸能関係者は「町田署の逮捕は、周防氏の意趣返しだったのではないか、と噂になっている」と話す。周防氏の後ろ盾となっているのは、ジャニーズ事務所などの顧問弁護士を兼任する"芸能界の守護神"こと矢田次男弁護士だと見られる。
今年、笠岡氏が上梓した自伝「狼侠」をめぐり、周防氏に対して1億円の名誉毀損訴訟を提起している。だが、笠岡氏の逮捕により、公判の見通しは立っていないという。
笠岡氏の近況について前出の知人がこう話す。

「現在、笠岡氏は立川拘置所に移管されていますが、先日、発作で倒れたのです。もともと笠岡は心臓に爆弾を抱えており、身体者手帳を持っている。もはや満身創痍の状態。現在、代理人弁護士が勾留執行停止の申し立てをしていますが、まだ回答がないといいます。まさにヤクザに人権なしと言える事態ですが、笠岡氏本人は周防氏を許す気はさらさらなく、静かな闘志を燃やしています」

警察や裁判所を巻き込んだ最終戦争は、いま始まったばかりだ。


取材・文◎編集部

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