励ましたい気持ちは分かるが表現方法を知らない者ばかり 池江選手の病名告白の裏で大炎上

2019年02月13日 東京オリンピック 桜田大臣 水泳選手 池江璃花子 炎上 発言 白血病

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suiei2.jpg写真はイメージです


 2015年世界選手権では中学生ながらも代表入りを果たし、翌2016年リオ五輪では決勝進出。ジャカルタ・アジア大会では日本勢最多6冠にも輝き、女子初の大会MVPに選出されるなど2020年東京オリンピック・パラリンピックでもメダル獲得が有力視されていた競泳女子の池江璃花子選手(18・ルネサンス)。

 そんな池江氏が今月12日、白血病という信じがたい病名告白ツイートを出したため大きな注目と同情、そして励ましの声が集まっている。

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 この一報を受け、昨年11月には政府のサイバーセキュリティー戦略本部の担当大臣でありながら「自分でパソコンを打つことはない」「USBを知らない」と世間を騒がせた桜田義孝五輪相がまたも発言内容から批判を浴びることに。

 人情的には体調面への配慮を先行させて欲しい場面なのだが「金メダル候補で、日本が本当に期待している選手なので、がっかりしている。早く治療に専念して頑張ってもらいたい。また、元気な姿を見たい。1人リードする選手がいると、みんなつられて全体が盛り上がるので、その盛り上がりが若干、下火にならないか心配している」とメダル獲得や五輪全体の盛り上がりへの心配が先行とも受け取れる内容であったため「人格を疑う」「こういう時にガッカリという言葉が出てくるあたり人間性と日本語能力を疑う」批判を浴びることに。

 また、池江氏の白血病告白という一報にカンニング竹山氏が「池江さん、絶対に治る! 絶対に治ります!」と力強いエールを送ると、医師からは「根拠のない励ましは患者の負担となることもあります」と苦言が出され、父親を白血病で亡くしている中川翔子氏が「一人でも多くのドナー登録を願っています」と骨髄バンクへのドナー登録を呼びかけると、ドナー移植経験者より「気軽に骨髄バンクドナー登録はして欲しくないです」「予定が合わずや何らかの理由で断られるケースは患者にとって酷なのです!」「ドナー登録よりも『400mlの献血』を是非よろしくお願いします!」と苦言出されることに。

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 さらに池江氏の白血病告白をニュース番組で報じる際に笑っていたとされる女性キャスターにも批判が集中するなど、ニュースに触れるもの総叩きという不可解な様相となりつつある。

 根底には「心配」と「エール」があり、なにより「悪気はない」という点にもう少し配慮できる余裕があっても良いのではないだろうか。

 池江選手の祖母が語った「水泳なんてやんなくていいから、とにかく長生きして。私より先に逝っちゃうなんて、いやだから、とにかく長生きしてほしいです」との言葉にもある通り、まずは選手復帰よりも治療に専念し、再び元気な姿となってくれることを願いたい。(文◎編集部)

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