みんな年会費が馬鹿らしいと感じているだけですけどね
自社製品のブランド化を高め、所持すること自体をステータスと捉えさせる手法がこれまで横行してきたわけだが、このような手法も岐路に立たされているのかもしれない。今回そんなことを連想させる騒動が発生となったのは、雑誌のウェブサイト版に掲載されたダイナースクラブカードの広告記事。
本サイトでも既報したが思わぬところに波及している。
雑誌『ゲーテ』のWEB版に掲載されたダイナースクラブの記事がすぐに終了した理由を考えてみた
「美人秘書たちの本音トーク炸裂! いま男性が持つべきクレジットカードとは?」と題された記事なのだが、SNSを中心とした利用者からの大きな批判を受けて掲載終了となった。
その広告記事はタイトル通り美人秘書3人による座談会形式で進められているのだが、参加美女たちからは以下のような言葉があったのだ。
通販サイトのカードでいばられてもね(笑)
男性が交通系の機能がついたカメラ屋さんのカードで支払っていたときは、気まずく感じてしまって見ないふりをしました(笑)
百貨店とかスーパーとかのカードしか持っていないと、「この人は何にもこだわらない人なんだろうな」と思っちゃう。
この発言が広告内容としてはふさわしくないのではという批判が高まる形となり、該当の記事は1週間も経たないうちに掲載が打ち切られることに。この広告手法はSNSだけでなく、インターネット掲示板でも大きな話題に。
「広告炎上のなかでもトップクラスの糞記事だろ」
「ダイナースやめようかな、と真剣に思う記事ですごい!」
「謝らんでもいいのでは? 謝ったら品が下がるだろ」
「ブランドイメージが売りのカード会社が出す広告じゃねーな」
「バブルで思考止まってる昭和脳」
「上級御用達のダイナース様が、庶民御用達のカードと喧嘩しなくても...(笑)」
また、現在はダイナースクラブカード側が「持ち込まれた提案だった」「実際に座談会で出た議論」と雑誌者側や座談会に出演した女性たちに責任があるとも取れる見解を出したため、改めて炎上騒動に燃料が投下されている。
該当の座談会を行なっていた美人秘書3名が実名で記事広告に出演していた可能性も判明し、彼女たちが務めるとされる会社にまでクレームを送りつけるという悪質な嫌がらせも横行している様子。
派生騒動も続々と発生しているようだが、どうやら他者を貶めるような内容で自らの価値を釣り上げようとする手法は、狙いとは真逆の受け止められ方をするご時世にあるようだ。(文◎編集部)
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