スペインの超高層ビル、エレベーターを付け忘れて建築家が引責辞任

2013年08月12日 EU スペイン 欧州

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 深刻な不況にあえぐスペインで前代未聞のハプニングが起こった。47階の超高層ビルが完成間近になって、エレベーターを付け忘れるという信じられない設計ミスが発覚したと欧州の複数メディアが伝えている。

 バレンシア州の地中海に面したリゾート都市ベニドルムで建設中のインテンポビルは、繁栄と金融危機を克服するシンボルとして設計されていた。しかし途中で20階建てが47階建てに変更するなどし、その過程で規模に見合う大型エレベーターのスペースを確保しないまま誰も気付かず、そのまま完成が近づいてしまったようなのだ。

 同ビルは完成すれば高さ200メートルとなり、EUでもっとも高層な住居ビルとなる予定。すでにテナントも35%が契約済みだという。

 また、当初の建築家はすでに辞任している模様で、エレベーター問題の解決策は見つかっていない。

 不動産バブルが弾けて経済が低迷、最近では高速鉄道の暴走事故で交通機関のずさんさが指摘されるなど、すっかりEUのお荷物扱いとなっているスペイン。希望と繁栄のシンボルのはずが、格好の笑い話を提供してしまったことに地元では批判が渦巻いているという。

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Written  by 日刊ナックルズ編集部

Photo by Virgin Photo Media

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