30代の韓国人女性Aはある日、人工中絶手術を受けた。彼女は独身で、子どもの父親である交際相手も産むことを望まなかったからだ。数ヵ月後、Aが別れを告げると男性は「中絶したことを警察に通報する」と脅してきた。
韓国では最近、恋人にふられた報復として、中絶手術を警察に訴える男性がいるという。韓国で中絶は、母体の健康を害する場合を除いては法律で禁止されている。堕胎をした女性には、1年以下の懲役か200万ウォン(約20万円)以下の罰金、医師には2年以下の懲役が科せられる。これを悪用する男性が増えているのだ。
元婚約者に中絶手術をしたことを警察に通報された別の女性Bは、裁判の結果、罰金200万円の実刑を言い渡された。医師は懲役6ヵ月(執行猶予1年)、資格停止1年の判決を受けた。Bは元婚約者の酒癖と暴力に耐えかねて絶縁を申し出たことを報復されたのだ。元婚約者は中絶手術に同意しなかったことを理由に無罪判決となった。
韓国日報によると、中絶をネタに男性に復縁や金銭を要求されても、通報されるのを恐れて泣き寝入りする女性が多いと言う。
ちなみに日本でも中絶は法律によって禁止されている。母体保護法により「妊娠の継続又は分娩が身体的又は経済的理由により母体の健康を著しく害するおそれのあるもの」は例外とされている。そのため望まない子供の中絶はこの「経済的理由」を根拠にしていることが多い。
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Written by 李ソヨン
Photo by David Salafia
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