ウクライナ情勢を巡るロシア政府と西側諸国の牽制合戦が緊迫化している。クリミア自治共和国はロシア編入へ向けた「独立宣言」を行うが、米国を中心とするG7は「法的効力を有さない」「結果を承認しない」と反発。この冷戦を彷彿させる構図に中国の習近平国家主席は、米政府が主導する「制裁措置」に反対の立場を表明するなど、両陣営が緊張状態への打開策を見出せない状況にある。
一方で、ウクライナ南部クリミア半島からは、ロシア「自治軍」によるメディアや政治の掌握や自艦を意図的に沈没させ、ウクライナ海軍の軍艦に対する航路封鎖といった情報が伝えられている。ロシアの圧倒的な軍事力で窮地に立たされるウクライナは、資金捻出のためか、ついに旧ソ連製戦略爆撃機「Tu-95」をeBayネットオークションにスクランブル発進させた模様だ。
該当のTu-95戦略爆撃機は、1987年製で飛行時間はわずか475時間のみ。最低落札価格は300万ドル(約3億円)に設定されている。引き渡しに際して、Tu-95は解体が行われるようで、港湾までの輸送費や解体費用に関しては出品者が負担するという。
Tu-95のコンディションについては「現在不動」とのことだが、詳しい不動状況や故障箇所、パーツの有無には触れられていない。ただし、出品者のコメントには「あなたに能力があれば、この古い爆撃機を再び飛行させることが出来る」とあるため、動力機関や主要装置が撤去されずそのまま残されている可能性が高い。
資料的な価値として、または鋼材として、さらには修復が可能なら戦略爆撃機として......の使用は難しいとしても、大きすぎるお庭のエクステリアをお求めの方にとっては、またとない機会ではないだろうか。
Written by ニポポ
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