日馬富士暴行騒動がややこしくなってきています。なので暴行をふるった時から現在までを二つに分けた方が良いでしょう。視聴者としても、ファンとしても「もうそろそろ、消息してほしい」と思っている事でしょう。
海外ドラマに例えるのは不謹慎かも知れませんが、人の生き死という事件ではないのでこう表現します。
日馬富士引退までがシーズン1。
シーズン1では日馬富士がビール瓶で貴ノ岩を殴った→白鵬が「ビール瓶では殴っていない」→相撲レポーター、協会御用聞きコメンテーターが「日馬富士が殴ったのはいけない。ですけど~」「暴力はダメです。ただ~」という発言で相撲協会の意向を代弁します。
「ですけど」「ただ」は要りません。立場の上の人間が下の者に暴力を振るったのは卑劣な行為です。それはこのサイトでの原稿に書いた通り。それで終わりでいいのです。
シーズン2は、シーズン1で伏線になっていた貴乃花親方と白鵬・相撲協会の対立です。対立の中身は、暴行の黒幕は白鵬→さらに2010年~2011年の悪夢。八百長問題の有無→貴乃花親方の態度→相撲レポーター、協会関係者の貴乃花親方への攻撃。
政治に例えると、モリカケ問題で「安倍政権はこう考えているんです」と安倍政権の代弁をしていた時事通信の田崎史郎さんを思い出します。「相撲協会はこう考えているんです」という趣旨のコメントした相撲レポーターや元力士、協会関係者とダブります。
貴乃花親方の性格はこの際、置いておきます。
相撲協会の危機管理委員会が書類送検後、「貴乃花親方は事情聴取に応じると聞いている」とコメントしています。これも危機管理委員会が第三者で形成されていない事が分かります。
視聴者、読者はバカではありません。ざわざわ感を抱いているはずなのですが、危機管理委員会や相撲協会は世間の厳しさを理解出来ていないのでしょうか、という疑問すら感じてしまいます。
シーズン2が収束するのはまだ先でしょう。が、もし大事件が起きて、報道がこの問題を取り上げなくなったら、世間は忘れていくと思われます。
そう言えば、この大相撲の騒動や富岡八幡宮の事件で座間猟奇殺人事件は全く、報道されなくなりましたね。
文◎久田将義