関空ホームページでは悲惨な台風情報が
近年では異常気象という言葉が異常な頻度で語られるため、既に異常の恒常化が危惧されている。このような状況下、大型の台風21号が関西を中心に猛威をふるうということになってしまった。
4日昼ころより乗用車が風だけで飛ばされるという猛烈な風が吹き荒れ、市内では停電が多発。さらには関西空港の広域が浸水被害に見舞われただけでなく、唯一の連絡橋である「関西国際空港連絡橋」に風で流されたタンカーが衝突という大事故が発生してしまった。
関空の浸水被害及びタンカー衝突被害は現状で以下のように報告されている。
〇冠水
・第1ターミナルビル側 A 滑走路の滑走路・駐機場ほぼ全域が冠水。深い場所で深さ約4~50㎝。
・第1ターミナルビル地下従業員用エリア
〇連絡橋
・12時よリ鉄道・車とも通行止め。再開時期不明。
〇タンカー衝突について
・14:40頃、海上保安庁より事案発生の連絡あり。乗務員 11 人に怪我なし。詳細は不明。
・連絡橋の橋脚(南側)も損傷を受けている。
また、同連絡橋に設置されていたガスパイプラインが損傷し、空港内で空調や温水、電力の提供が不可となっているだけでなく、連絡橋ではガス漏れによる二次被害の危険性も問題視されている。
これらはいずれも復旧の目処が立っておらず、空港内には今も利用客約3000人、職員約2000人の計5000人以上が孤立状態となり、心配の声が広がることに。
「バックアップのラインも無いのかよ 空港っていう重要施設のくせにとして脆弱過ぎだろ」
「これもう再起不能だと思うんだけど」
「タンカーの保険会社どこや?」
「保険会社倒産するレベルだろこれ」
「明日の東証は空売り始動やろなぁ」
「豪雨被害に樋田容疑者脱走に台風で関空壊滅とか大阪呪われすぎ...」
「ぶつかった宝運丸ってめっちゃ縁起良さそうな名前だな」
現状は明日の株式市場に備えた情報交換や、孤立した5000人の救出プラン、関空再建アイデアなどが幅広く議論されている。
2006年の神戸空港開港の際には関西圏に3つの空港がと批判的な専門家も多かったが、結果的に今回の台風被害により神戸空港の代替え的役割が大きなものとなる可能性に期待が寄せられている。
依然として復旧めどの立っていない関空被害だが、一刻も早い孤立した5000人の避難と空港機能の再建が望まれる。(文・編集部)
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