今回、ある意味被害者となってしまった俳優の前野朋哉さん。輝かしい経歴をお持ちの名バイプレーヤーだ(所属事務所サイトより)
このところ日々「差別」との理由から表現方法に指摘が入ったり、制限が抑制されたりという事案が多発している。
以前には中国で流された洗濯用洗剤のCMにあった汚れ落ちを表す演出として、黒人が該当の洗剤を投入した洗濯機で洗濯されると、白人になって出てくるというシーンが動画サイトで拡散され世界的な問題となったが、今回の騒動も同様に人種差別に繋がる内容として問題視されている。
渦中にあるのは日清食品の「チョコフレーク」。
この「チョコフレーク」がリニューアルのためパッケージの一新とスタイリッシュ化をわかりやすく伝えるため、「人で例えると、これくらいシュッとしました」とのフレーズと共に、冴えないキャラクターの役どころが多い俳優・前野朋哉氏が、長身かつイケメンなフランス人男性に切り替わるというもの。
このアジア人と白人を比較し明確な優越をつけるという演出は、冗談とも受け取られず異論が多数寄せられることに。
「こんなん炎上するのわかるやろ」
「同じ日本人でやれば問題は無かったよね?」
「このご時世にこんなCM出せる神経を疑うわ。一発でアウトだって思うだろ」
「こんなのが世に出る前に誰か止めると思うんだけど」
「上の方の団塊は白人コンプ凄いからやっちゃうんだろうな」
「今時こんな化石みたいな発想でCM作れちゃうのほんと謎」
「ライザップみたいな感じでお願いします。それじゃ減ってるの分かっちゃいますかね」
この論調以外に「差別主張が行き過ぎて世界がおかしいよな」「表現の自由だろ」「事実をいうと炎上する」と息苦しさを感じるものも多少はいるようだが、やはりCM内容というより、この内容で良しとした日清食品側の危機管理能力を疑問視する声が大きい様子。
また、通常では想定し難いチェック機構であるだけに、「日清ならいつもの炎上商法だろ」「日清って炎上商法しかできないのかよ」「適当に謝罪すれば商品の印象とリニューアル情報だけが残るから」といった「炎上商法」なのではと勘ぐるものも多い。
依然として該当のCMは自粛されることなく流されているようだが、このまま批判という向かい風の中を突き進むスタイルで商品をPRしていく気なのだろうか。(文◎編集部)
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