今やワイドショーでコメンテーターとして、弁護士を見ない日はありません。タレント弁護士誕生。弁護士にも色々いるという事は視聴者がしっかり「注視」しなければなりません。「この人はタレントになりたいのか」「この人は弁護士として当事者に寄り添っているのか」などなど。
さて、その弁護士コメンテーターブームのうちの一人、小倉智昭キャスターのフジテレビ「とくダネ!」にも出演をしていた刑事事件に強い江口大和弁護士がやらかしました。犯人隠避教唆容疑で逮捕。無免許で死亡事故を起こした男に車の所有者に捜査が及ばないように虚偽の供述をさせていたことが検察にバレてしまったようです。
横浜市内で無免許の男が運転するクルマが、電柱に衝突して、助手席の男性が死亡した一昨年前の事件の弁護をするにあたり、容疑者に嘘をつかせたというのです。
その事故を起こしたクルマは友人から借りたものでしたが、「勝手に持ち出した」などと当初は、供述していました。その後の調べで、江口弁護士の指示でうそをついた疑いがあることが判明し、横浜地検特別刑事部は、江口弁護士が口裏合わせを主導したと見て、犯人隠避教唆の疑いで江口弁護士は逮捕されました。
「『証拠は作るもの』と後輩弁護士に裁判所の待合室で指導している弁護士も、よく見かけます。巧妙に虚偽証言をさせて、バレない弁護士は少なくありません。虚偽証言を指導したことを暴露されないように口止めさせたり、黙秘権行使を教えたりしなかったのが、失敗でしょう」(現役弁護士)
虚偽証言指導は、氷山の一角だという声もあります。
「黙秘権を行使することができる旨を取調べの際に警察は容疑者に告げないといけませんが、早く事件を片付けたいから説明をしないことが多いようです。余計な嘘をつかせたことを話されて、バレるリスクを負うよりも、合法的に黙秘権行使を勧めれば良かったのです」(前出・弁護士)
コンプライアンス重視の弁護士の世界金儲けとメディア露出に走る若手弁護士に対してのチェックをより厳しくしないといけません。本当に心ある弁護士はテレビに出るものなのでしょうか(文◎冴島奈穂美)
【関連記事】
●だからエロ本は潰される! 見えないものが見えちゃう人々の"斜め上から"のクレーム|春山有子
●ワイドショーの手の平返しがヒドい 日大アメフト部宮川選手復活 記者会見での失礼な質問の数々をお忘れか
●「カンニングの濡れぎぬを着せられた!」 イジメられっ子の親が取ったリベンジの方法とは