現在、福島第一原発事故において、最も困難を極めているのが廃炉作業と除染作業である。崩壊の可能性さえあると言われている、1F(福島第一原発)の建屋の中にある燃料棒、約六千本を取り出さなければ廃炉作業は収束されない。
野田元首相が「収束宣言」をした後も、作業員たちはJビレッジを起点にあてのない廃炉作業に励んでいる。
また、高市早苗議員が「原発で亡くなった方はいない」という妄言を吐いて、取り消したものの福島県民たち、とりわけ相双地区で非難を余儀なくされている避難民たちの怒りを買った。
直接の死亡原因ではないものの、自死なされた方や避難所でストレスが原因で亡くなった方。また1F内でタイベックの熱さの為、熱中症が原因と思われる症状で亡くなった作業員たちを思えば出てこない発言だった。
また、その雛難民たちが帰宅出来るのか、出来ないのかを左右するのが除染作業である。20キロ圏内の除染は現場に行かなければわからないと思うが、広大な土地である。作業員たちは、朝から夕方まで懸命に作業をしているが、いかんせん除染地域が広範囲である。
そして、除染した草、土は黒い袋につめて田んぼの中に置いてあるのが現状だ。その黒い袋がずーっと並んでいる様はある種の恐怖さえ感じた。現場に行かなければ、分からない感覚である。
Written by 日刊ナックルズ編集部
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