もう、忘れさられた事件になりつつあるのかも知れない。『尼崎連続怪死事件』である。何しろ、主犯と見られていた角田美代子容疑者が所轄ではなく、事もあろうに堅牢な兵庫県警の留置所で自死してしまったのだから。
しかし、2013年6月10日に放送されたNHKスペシャルの再現ドラマはかなり、この事件の真相に迫った内容だと関係者たちは言う。僕は、この事件と関わり合いを持っているであろう、人物と春頃からコンタクトを取ってきた。詳細はブロマガを参照して頂きたい。http://ch.nicovideo.jp/hisada
さて、この事件の謎は大きい。まず、なぜ角田容疑者は三人もいる留置所で自死を成し遂げられたのか。狭い部屋である。誰かが、気づくのではないか。
この件については、各週刊誌誌で角田容疑者と同房だった女性の証言を掲載していたが、全て同じ女性の証言である。 しかし、NHKはどうやら違う女性の証言を持ち出してきた。この点はさすがである。よく探してきたな、と思った。ただ、彼女の証言も「角田容疑者が自死した」という事くらいしか判明できなかった。
次にどうやら僕の取材源に近しい人物にも取材している事らしい点を挙げておく。 角田グループが尼崎や杭瀬を闊歩して、近所の人々の間では恐怖として有名だったのは知られてきた話だ。十人くらいで街をガラ歩く姿は、
「金髪デブ軍団」
そう称する証言も出てきた。しかし、ただ単にガラの悪い集団というだけで、人々は道をあけけるだろうか。そこには、しっかりとした闇社会がバックに控えていたのではないだろうか。
NHKの放送直後、「彼」から電話がかかってきた。 実は、「彼」は角田容疑者の元で用心棒代わりやドライバーを務めていたと自ら言う、元暴力団である。組名も言っていたがここでは明らかにはしない。つまり、角田グループがなぜ、あれほどまでに人心を掌握していたかと言うと暴力装置が働いていたのである。それも一人や二人ではないと言う。
「彼」は角田グループの事には詳しく話すが肝心の事件については、「関係ないですから」を繰り返すのみである。現在は、関西のどこかに潜伏していると思われる。携帯はフリペイド式携帯でこちらからは、連絡がつかないようになっている。
NHKの番組では暴力団との関与も推測させるような内容だった為、心配になってかけてきたらしい。NHKは放送内容以外にも踏み込んでいると僕は見ている。「十を知って五を放送した」のではないだろうか。これはテレビ以外、新聞や雑誌の書き方と共通しているが。
NHKでは兵庫県警のインタビューも取っていた事から、兵庫県警もその背後関係をつかんでいると思われる。ただ、「彼」らまで捜査の手が及ぶかどうかは、疑問である。余に犠牲者が多い事から、主犯の角田容疑者と李正則容疑者をこの事件の中心人物として公判維持していくのが精いっぱいではないだろうか。
Written by 久田将義
Photo by -Marcus-
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