もうギャグも「すべれない」
2月25日、これまでの芸名から本名をひらがなにした「あいきけんた」に変更した、フィギュアスケート羽生結弦選手のモノマネ芸人・羽生ゆずれないさん。
芸名変更のきっかけのひとつは、昨年末、フィギュアスケート小塚毅彦選手と美女2人と共にホテルで一夜をともにしたこと。
かねてから羽生選手の熱狂的ファン、通称"ユヅリスト"から<モノマネをやめてください>とたびたび懇願されたり、出演するショーパブに「もうやらないでください」「バカにしているんですか」などの苦情電話が殺到したり、羽生選手の誕生日を祝うツイートを行うと<てめぇとは関係ない!>と厳しく叱咤されていた羽生ゆずれないさんですが、これが決定打となったようなのです。
参考記事:キモい! 悪質! と大不評の羽生結弦ファン「ユヅリスト」について | TABLO
まず同報道時、羽生ゆずれないさんが自身のSNSに釈明を掲載すると、
「もう羽生選手の名前を使わないでほしい」
の大合唱。そのなかには、
<stop using yuzuru's name>
<Don't use Yuzuru's name or connect the amazing, pure and unique person to something like this! Stop this disrespect!!>
と、海外ユヅリストのお願いも多くありました。
その後SNSを一時休止したのち、2月16日、改名することと新たな芸名をファンから募集することを告知すると、
<"小塚健太"でも良いんじゃないですか? 二度と"羽生結弦"をイメージさせる名前は使わないで!>
など、ユヅリストもはりきって応募。さらに2月23日に新芸名締め切りを伝えると、
<事務所から勧められようが有名アスリートの名前を連想する改名はあなた自身の為に辞めたほうが良いかと思います>
<皆が生まれつき名前はあるので、自分の名前で勝手にしなさい。人の名前を汚さないでください。人に傷を付けた分も忘れないでください>
と、熱くお説教。そして2月25日、芸名が「あいきけんた」に決まると、
<お名前を変えて下さってありがとうございます。平昌五輪からも1年も経ったし、あまり似ていない羽生選手のモノマネからも卒業しましょう! 宜しくお願いします>
<ご理解いただけたようで、よかったです>
と、丁寧に感謝の意を表しました。なかには、
<名前だけでなく羽生選手の人気や知名度に便乗した真似もやめて下さい。自分の芸で勝負し皆に愛される息の長い芸人になった方がいいと思います。本名を使い、誰にも迷惑をかけず誰にも恥じることのない芸を究めて下さい>
と、師匠のごとく芸にアドバイスを送ったり、プロフィール画像が羽生選手風衣装を着用していることについて、
<お名前を本名に変えられたのですからアイコンも変えていただけたらと思いますが>
<プロフィール画像変えてくださると嬉しいです>
<写真もさっさと変えろ!>
と、重ね重ねのお願いがあったことで、ユヅリストのみなさまにとって、羽生ゆずれないさんは"願いを叶えてくれる存在"になったようです。
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本人の名前を元にして活動するモノマネ芸人は数多いますが、本人ファンのお願いでの芸名変更は前代未聞。ですが、これまで芸名変更を余儀なくされた芸能人は、こんなにいます。
前事務所レプロエンタテインメントとの契約終了にともない、本名である"能年玲奈"を奪われた、のん。
事務所独立に際して事務所側は商標登録を出願するなど、"加勢大周"の名の所有権を巡り裁判沙汰に発展したが、勝訴した、加勢大周。
に、対抗するため、事務所が名付けた"新加勢大周"で活動するも、森繁久彌ほか大御所の説得により事務所が折れて改名となった、坂本一生。
伝説のAV女優あいだももと離婚した1996年、東京急行電鉄から、不正競争防止法にもとづき"高知東急"の使用停止訴訟を起こされて敗訴。文字を変えることになった、高知東生。
出家して神に近づいたため、"清水富美加"を捨てた、千眼美子。
どうやらユヅリストは、百戦錬磨の芸能事務所、森繁久彌、東急電鉄、そして神と同じくらいの、強大な力を持っているようです。今後のあいきけんたさんの動向から目が離せそうにありません。(文◎春山有子)
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