いやもうホンマにすごいわっ! 私聞いちゃったわ、あの発言。もちろん私だけじゃないけれど。
オリンピック招致委員会がシンガポールのコンサルに2億3千万円を支払ったことがフランス検察が動くほどの騒動になっているけど、これについてJOCが「弁護士が守秘義務があると言っている。違反すると違約金を払わないといけないかもしれない」と一切の資料の開示を拒んでいます。
でも当事者である招致委員会は解散していますし、相手方のコンサルの会社もいまはありません。違約金を払わなきゃいけないっていったって、誰が誰によ? と突っこんでも答えずに、「守秘義務があります!」とアホな子のようにただ繰り返すJOC......。2020年のオリンピック・パラリンピック東京大会は、ホントに大丈夫でしょうかね?
で、私が聞いたのは25日午後に民進党が開催した「オリンピック・パラリンピック招致疑惑調査チーム」の会合でのこと。翌日に調査委員会を設置すると胸を張るJOCに、「調査チームを結成するといっても、舛添要一東京都知事も同じようなことを言っているが、いかにも隠ぺいしているようでウソ臭い。あなた方は資料をきちんと出して下さいね」と民進党の議員が念を押したら......。
「あんな公私混同と一緒にしないでください!」
と、にこやかに話すJOCのエラい人(たぶん地位だけは)。おおお! 言うたなあ! 確かに言うたなあ! 舛添知事を「公私混同」と四字熟語で言うたなあ!
そしたらJOCの件は、四字熟語で「責任転嫁」かな? いや民進党の議員が何度言っても資料を出さないから、「馬耳東風」かな? それとも「厚顔無恥」かな?でも別の面で気にしているところがあるから、「馬耳東風」でも「厚顔無恥」でもないだろうなあ......。
というのも、民進党が結成したこのチームの当初の名称は「裏金調査チーム」。でもJOCのオジサン(公私混同発言とは別の人)が涙を浮かべて「お願いがあります! その名称を変えていただきたい! 私たちは裏金と思っていませんから!」と懇願したので、「裏金」が「疑惑」に変えられたんですもん。
でも記者への連絡メールのタイトルは、いまだにちゃーんと「裏金調査チーム」のまま。民進党、国民の心を掴むのはいまいちだけど、こういうところはお約束通りですよね(笑)!
ということで、JOCには「汚名返上」の四字熟語を期待するんですけど、かなり無理かなあ......。
Written by 安積明子
Photo by qtaro
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