当初はこの原稿、書くつもりはなかったんですよ。自民党だった豊田真由子衆議院議員が秘書にひどい暴言・暴行をはたらいているということは、永田町の常識でした。ですが、週刊新潮が公開した豊田議員の音声を聞いて、つくづく嫌になったんです。
もっとも永田町では、議員が秘書に暴行するという話はよく聞きます。「車で移動中、後ろのシートからひげそりで運転中の秘書をバンバンと叩いていた議員の話」から「若い男性秘書が冷蔵庫を開けて中を覗いていたら、お尻がモソモソするので反射的に殴ったところ、相手は議員だった」という話まで。まあ後者はセクハラでしょうけど。
それにしても音声を聞く限り、人間のなすことだとは思えませんね。東大法学部を出て官僚になって、国費でハーバード大学に留学して......。そしてこんなのが「選良」なんですかね。自民党はどういう基準で、彼女を公認したのでしょうか。
もう全くの脱力です。ですからtwitterでも久田編集長に「書く気が出ない」と言ったんですが......。
でもね、なんとなく書く気になったのは、永田町でこの話をある週刊誌の記者さんとしていた時、その記者さんからこう言われたことが原因です。
「豊田って本当にブスですよね。きっと東大に行ったのも、勉強しかないと思って必死に頑張ったんでしょうね。その点、安積さんは、そこそこ勉強したんですよね」
うーん。微妙。ていうか、どういう意味だ?どう解釈してもあなた、「安積は豊田の8掛けのブス」と言っているとしか読めないわよ!
しかも「東大法学部卒の全ブス」と「私大卒の8掛けのブス」とでは、どうも後者の方が劣勢という感じしかない......。いや、別に豊田議員と勝負するつもりはないけどさあ。
そもそも豊田議員は、「私は綺麗!」「私は頭がいい!」「私は有能!」といったオーラ全開でしたしね。それを清和会のパーティーで間近で見た時、「かんべんしてよ......」と思ったくらい。
それで、その勘違いはどこから来たのかなあと記者さんに聞いてみたところ、返ってきた答えが先ほどの「ブス発言」だったわけですわ。
ということで今回の事件で、「性格の悪いブスにとって、輝かしい高学歴はかえって邪魔」ということを学んだ私。良かったわ、私大出身で!
文:安積明子
写真:Luke,Ma
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