ソフトバンクの通信障害の影で「ポケベル」のサービスが2019年で終わるらしい! 「まだあったのか」の声も

2018年12月07日 NTT サービス終了 ソフトバンク ポケベル 通信障害

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denwa.jpg今回、公衆電話の必要性も痛いほど分かった


 1990年代に女子高生の必須ツールとして一世を風靡したポケットベル、通称「ポケベル」のサービスが来年の2019年9月に終了となるそうです。

 筆者もブーム当時は高校生でしたが、なにしろ北の果ての地方出身なものですから、一部の流行に敏感なグループがワイワイと騒いでいたくらいでしょうか。当然、筆者は持たざる者でして、ポケベル所持者たちに「そんなに必要か?」という斜に構えた感想を抱いていたものです。
 だって、休み時間に学校に設置された公衆電話を使い、教室にいる友人にメッセージを送ってるんですよ。直接伝えたらいいじゃん、というね。おもちゃを買ってもらっててんやわんやの子どもかと。まあ、〝ベル友〟のいない人間のひがみなんですけど...。

 あと、「ポケベル」をタイトルに冠した『ポケベルが鳴らなくて』というテレビドラマも日本テレビ系列で放送されています。不倫をテーマにしたセンセーショナルな内容が話題となり、国武万里さんが歌うタイトルそのままの主題歌『ポケベルが鳴らなくて』も50万枚を超えるセールスを記録するなど、社会現象的な大ヒットとなりました。

 しかし、筆者はヒロインの保坂育未を演じた裕木奈江さんが女性週刊誌にえらいバッシングされていたことが記憶に残っています。別に本人とは関係ないんですけど、一時期テレビから消えるほどの被害を受けたんですよね。ちなみに、いまは復活されて順調な芸能活動を送られているようです。

 個人的に使っていなかったけれど、振り返ってみると思い出が結構あったポケベル。その終焉をきっかけにして、「通信」に関するデータを調べてみました。

 まず、ポケベルと切っては切り離せない公衆電話にまつわるデータを見てみましょう。


DATA_038_graph01.jpg<グラフ1>NTT東日本の企業サイト(http://www.ntt-east.co.jp.cache.yimg.jp/)にある「インフォメーションNTT東日本」の公開データをもとに、筆者がグラフ化しています(クリックで拡大)


 グラフ1は公衆電話の設置台数の変化を示したものです。1984年(昭和59年)は全国で93万台以上も設置されていましたが、2000年代に入ると急激に減少。2017年度(2018年3月末)には15万7875台とピーク時の1/6にまで落ち込んでいます。

 ちなみに、公衆電話は1キロ四方に1台は設置しなければならないと「電気通信事業法施行規則」に定められているので、ゼロになることはありません。それでも思春期に、親に聞かれたくない友人や恋人との会話でお世話になった世代としては、なんだか物悲しい気分になりますね。


DATA_038_graph02.jpg<グラフ2>総務省「情報通信白書 平成29年版」のデータをもとに、筆者がグラフ化しています。また、「情報通信白書」のデータ出典元は総務省「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表(平成28年度第4四半期(3月末))」となります(クリックで拡大)


 グラフ2は固定電話の契約数推移となります。こちらは全体数こそ微減となっていますが、NTTと契約する普通の固定電話は2005年度で5425万件、2016年度で2114万件と半分以下にまで激減しました。その一方で、ネットやケーブルテレビなどのブロードバンドサービスに付属してくる固定電話の加入数は増加しています。

 まあ、NTT回線を新規契約するのに3万6000円(税抜)もかかるので、それなら携帯電話でもいいか、という人が増えていることもあるのでしょう。ちなみに、筆者が子どもの頃は債券を買う形で加入となり、7万円を超えるというアホみたいな価格だった記憶があります。


DATA_038_graph03.jpg<グラフ3>総務省「情報通信白書 平成29年版」のデータをもとに、筆者がグラフ化しています。また、「情報通信白書」のデータ出典元は総務省「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表(平成28年度第4四半期(3月末))」となります(クリックで拡大)


 グラフ3は固定電話や移動電話の契約数推移を示しています。やはりガラケーやスマホなどの移動電話は順調に伸びていて、2005年度は1億170万件、2016年度は1億6609万件と、約10年で6000万件以上の増加。2016年度の移動電話契約数は固定電話の約7.2倍にもなっています。また、プロバイダやブロードバンドサービスに付帯するIP電話のグラフは横ばいや伸長傾向です。

 2000年代に入ってから、日本の「通信」はめまぐるしく変化してきました。現在はアップルウォッチなどの時計型のほか、顔に装着する眼鏡型など、「ウェアラブルデバイス」が登場して、新たな流れを形成しつつあります。今後はスマホでさえ時代遅れにしてしまう新デバイスが現れるかもしれません。(文◎百園雷太)

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