写真はイメージです
いや、これダメでしょう......
未成年アイドルがファンとキスをする。そんな耳を疑うような企画が行われ、現在絶賛炎上中です。
この企画を行ったのは、4人組アイドルグループTHE BANANA MONKEYS。通称バナモン。11月25日から26日にかけて行われた24時間の生配信で、メンバーが豪華賞金を掛けて、様々なチャレンジをする「THE BANANA MONKEYSのドキュメンタル〜地獄を見せる〜」の中で事件が起きました。
「アイドルがナンパ?! アイドルとキス?!」という企画の中で、渋谷に現れたメンバーは、ファンと透明のアクリル板越しに次々とキス。直接ではないとはいえ、実際に映像を見てみると、かなり生々しく、やりすぎな印象があります。
Twitter上にこのキス動画がアップされると「このご時世にこれは」「運営がくそ過ぎてやばい」「大人が金の為に未成年の女の子の性を売り物にする」など批判が殺到。その結果、所属レーベルから方向性の違いを理由に、契約解除されてしまいました。
すると、バナモンは「革命宣言」と題したメッセージを発表。「さあ、波に乗れ。この窮屈な井の中を、一緒に変えていこう。もう後戻りはできない。革命をおこすのだ。今、賽は投げられた」と、自己陶酔に浸ってしまいました。
このような炎上商法に打って出た理由として、バナモンがなかなか人気に火がつかず、運営が焦っていたというのが背景にあるようです。
いったいいつから炎上商法やってんの?
地下アイドルにおける過激な炎上商法の始まりはBiSと言われています。全裸になって森を走り回るミュージックビデオや、グループ内で目に見えて仲の悪いメンバー2人だけのトークイベントなど、常に話題を振りまき、最終的に横浜アリーナの単独公演を成功させました。
そんなBiSは2014年に解散しましたが、2016年に再結成。そして、またしても炎上に手を出しましたが、数年前とは状況が違いました。
ダイエット企画で、メンバーのプー・ルイは減量に挑戦しましたが失敗。活動休止という罰が与えられた上、ダイエットの強要で精神的に追い詰められる様子がYouTubeにアップされました。その結果、SNSで大炎上。ハフィントンポストでも報じられ、社会問題になりました。その後、何故かプロデューサーの渡辺淳之介氏とプー・ルイがデュエット曲をリリースするという謎展開になり、まもなくプー・ルイはしれっと復帰しました。
BiSの同じ事務所のStereo Tokyoも以前、同様に炎上商法に手を出しました。メンバーが解散を掛けて、フルマラソンに挑戦しましたが、ヲタクがCDを購入すると1km代走できるというハイリスクノーリターンな企画が行われました。雨の中ヲタクが走る一方、メンバーが食事をしたり、寝たりしている様子が配信され、盛大に炎上しました。
炎上商法に失敗したグループといえば、ハウプトハルモニーが真っ先に思い浮かびます。CD購入者を対象に、メンバーと一緒の布団に入って写真撮影をする特典会「ベッド・イン会」を開催。未成年メンバーにコンドームを咥えさせたヲタクがいたことが火に油を注ぎ炎上しました。ただし、燃えたのは開催から1年後。しかも解散コンサート直前で、完全に炎上し損です。
地下アイドルの炎上商法を振り返りましたが、その例は意外と少なかったというのが率直な感想です。アイドル運営もヲタクも、炎上商法が結果的にプロモーションにつながらない、と学んだ結果なのかもしれません。
とはいえ、今回の炎上商法で初めてバナモンを知った人も多かったはずです。知名度アップとバッシングは表裏一体。その甘い蜜に安易に手を出すべきではないのかもしれませんね。
取材・文◎杏
【関連記事】
●ついにCDを出すことを止めたアイドル事務所 ヲタからのブーイングの中、実はこれビジネス革命だったりする!