2017年12月27日、新宿ネイキッドロフトで、ニュースサイトTABLOの創刊記念イベントが催された。ロフトプロジェクト協力の元、TABLOが創刊されてから1ヶ月弱。アクセス数も当初予定したとおりの数字を獲得しており、イベントのチケットも予約を受け付けるやいなや即完売。新しいニュースサイトの滑り出しとしては幸先の良いスタートになった。
まず最初にTABLO編集長の久田将義と惜しまれつつ休刊になったBLACKザ・タブー編集の岡本タブー郎の二人が登場し、このネットメディアがどの様な経緯で発足されたかを説明する事からイベントが始まった。
TABLOは「BLACK ザ・タブー」「タブロイド」「LOFT」の三つの名前のアナグラムで、久田が編集長を務めていた「ダークサイド・ジャパン」「実話ナックルズ」(共にミリオン出版)と同じように、攻めた内容のものにしたいと考える。
「えらそうなヤツ、だいたい嫌い」
というキャッチコピーはTABLOの理念の様なものなのだが、その「えらそうなヤツ」とは権力に媚を売って生きているきな臭い人間の事を指している。
あからさまに強者にすり寄るきな臭い人間がより幅を利かせているように見える昨今だが、そんな息苦しい時代の中で面と向かって権威にたてつこうとしているこのニュースサイトの心意気は本当に頼もしい。
イベントのゲストには室井佑月、吉田豪と豪華な出演者が二人揃って登場。さらに後半には久田の旧知の仲でもある青木理も合流して場を盛り上げた。
彼らは皆、TABLOの連載執筆陣だ。
登壇者全員に平等に下衆な質問をし続ける吉田豪。ほぼマイクを通さず、銀座のホステス時代を彷彿とさせる話し振りで、他の出演者を圧倒する室井佑月、硬派ジャーナリストのイメージとは全く違う、隙だらけの青木理。各々のキャラクターを上手い具合に久田が引き出し、お客さんを喜ばせた。
残念ながらイベントの内容は、ヤバい話ばかりでここにはほとんど載せられないのだが、個人的には、室井がホステス時代に伝説のプロデュ―サー康芳夫に喧嘩の作法を習ったという話が一番面白かった。
TABLOにはエンタメが必要だという久田の想いがとても伝わってくる夜であった。(文中敬称略)
文◎編集部
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