いよいよ2019年、ラグビーワールドカップが日本で開催されます。上位国はかなり固定されています。ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカの三か国。頭、半分抜けているでしょうか。そして6ネイションズというヨーロッパ№1を決める大会での出場国。イングランド、ウェールズ、スコットランド、アイルランド、フランス、イタリア。南に目を向けるとトンガ、サモアらがいます。
が、日本としてはトンガ、サモアより、そして6ネイションズでは最下位のイタリアよりは上、というのが今のところの力ではないでしょうか。
つまり、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ、イングランド、ウェールズ、スコットランド、アイルランド、フランスの固定八か国にどう食い込むのかが注目したいところです。
ところで、ラグビーそのものよりも、トンガ、サモアを中心とした民族文化としてのタトゥーを、日本国内では封印するという事が国際統括団体ワールドラグビーから指示されました。
選手たちは「日本がそういう文化なら仕方ないよ」という声が多数だったそうです。
タトゥーには嫌悪を見せる人確かにがいますし、その人たちの意見・嫌悪感を尊重する事が大切だと思います。
テレビ的にも例えば、先日亡くなった総合格闘家山本KID選手のタトゥーは有名です。2015年大晦日に行われた魔裟斗戦では長袖のラッシュ―ガードを着て隠して闘っていました。お茶の間に上半身タトゥーを見せるのはいかがなものか、という判断だった訳です。
が、海外の総合格闘技選手やボクサーのかなりの確率でタトゥーが入っています。そしてそれはWOWOなどで放送されます。
地上波でもサッカー、野球の海外からの選手は数多く入れているのが分かります。それは日本国内で地上波で放送されています。
「日本の文化なら仕方ないよ」という事ならば、「海外の文化(トンガ、サモアなどのとライバル)は仕方ないよ」との理屈も成り立つと思われます。ただ、場所が日本である事。そして日本で最初に開催されるラグなされたビーワールドカップである事を考慮して「自粛する」という判断がなされました。
因みに、この問題は「タトゥー肯定論」と分けて考察した方が良いです。広がり過ぎると、と文化論になってしまい、恐らく議論がぐちゃぐちゃになるでしょう。
が、ラグビーは過酷なスポーツです。選手たちは身体を張ってプレーします。2015年大晦日の山本KIDさんが、試合後ラッシュガードを脱いだように、ラグビー選手たちも我を忘れて、「ちょっとは大目に見てよ」と袖をまくったりする選手も出てくると予想します。その時は、「見ても見ぬふり」をして全力で戦った選手を温かく見守って頂ければ幸いです。
不快に感じる人の心情は恐らく、これ見よがしにタトゥーの部分を出している人に対してだと思われます。これには賛成です。禁煙問題と似ています。(文・久田将義)
深い
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