山口達也とは、そしてTOKIOとは? 意外と知られていない彼らのヒストリー|平本淳也

2018年05月02日 TOKIO ジャニーズ 山口容疑者 山口達也メンバー 山口達也容疑者 強制わいせつ 書類送検

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TOKIOがお披露目されたのはCDデビューした94年より随分と早い90年に開演された中村繁之が主演するミュージカル『ぼくのシンデレラ』でのこと。宣伝とジュニア募集を兼ねて一般公募もされたが目立ってキャストに並んだのは山口と長瀬を除く4人の「TOKIO」だった。ジュニアとして活躍中だった城島、国分、松岡、そして小島の4人が「TOKIO」として披露され、このミュージカルが最初のデビューになる。

90年というこの時代はデビュー4年目の「光GENJI」とTOKIOの前路を作った本格バンド「男闘呼組」が席巻しているころで後にデビューする「忍者」と合わせて少年御三家のジャニーズ黄金期。その一方でイーグルスからソロデビューを果たした中村繁之はジャニーさんの寵愛を受けながらドラマやミュージカルで広く活躍していたころで、山口達也もまたジュニアの中から頭角を表そうとしている時代がもう今から28年も前とは懐かしいものだ。

後になくてはならない存在となった12歳の長瀬はまだ小学生でTOKIO結成後は時折としてサポートメンバーに加わっていた程度のポジション。当初TOKIOのセンターにいたのは小島啓(ひろむ)というジャニーさんの本名と同じ名を持つ人気ジュニアだった。しかしCDデビュー前のわずか数週間前に「センターチェンジ」されたというジャニーズ界隈では騒然となった事件的なものとして今も語り継がれている。

また城島と山口、国分や坂本(V6)などと俳優の「反町隆史」は光GENJIの対抗グループ「平家派」に属し、同時期にSMAPに入れると信じていた国分太一は加入していたスケートボーイズ(後のSMAP)から外されて「SMAP学園」のメンバーになり、それぞれの道を着実に進んでいく中で山口達也もジュニアの中でもトップクラスの美少年として注目され、反町隆史を「相棒」に今となっては貴重な2シーショットもよく見られていた。

少年隊、光GENJI、男闘呼組、忍者を頭に後のSMAP、TOKIO、V6らがステージを魅了していた実に厚い層で構成されていた80年代後半から90年代はじめのアイドル黄金期だが、逆に言えば掃いて捨てるほど増えていく無数のアイドル志願者たちから選定されていったわずかな価値ある人間たちが今もステージに立ち続けられる。その価値のひとつとして楽器という大きな武器を持ったのがTOKIOであり、歌って踊れるスーパーアイドルが基本的なジャニーズから歌って踊れて弾けるスペシャルバンドがはじめて作られた。

男闘呼組やザ・グッバイなどジャニーズでは多くのバンドを輩出してきたが基本的に踊れないし踊らない。男闘呼組あたりはバック経験程度のダンスは出来たものの上手ではなかったが、TOKIOは抜群に踊れるうえダンサーとしてもやっていけるレベルがあった。当時の少年隊を理解できれば容易いが、彼らの主演ミュージカルでも主要キャストを務められるくらいのレベルはジャニーズ切ってのダンサーチームと言えるエンターテイナー、それがTOKIOである。

紆余屈折を経ながらもお披露目された4人のTOKIOは人気者で音楽経験を持つ山口を加えて5人体制となり、少年隊のバックを中心に活動を広げて経験と共に力をつけていくが、まだ「バンド」という形成がなく、TOKIOはダンスと演技の上手い少年たちであったことは前出の通りで、バンドのきっかけとされたのが城島と山口の「TOKIO BAND」が起源とされており、キーボードとドラムのパートを国分と松岡が担えたことで完成形に進んでいったが、これには相当の覚悟で練習に挑んだ思いと経緯があり、TOKIOでのデビュー、そして成功への願いと志は非常に強かったと感じられるからこそ「事件」に見舞われた今、やはり「許せない」気持ちは捨てきれないでしょう。

最も許せないと思っているのは馬鹿な罪を犯した山口本人でしょう。異論や反論もあるだろが、凶悪や大罪ではなく極刑でもなければ起訴もされていない程度の事件に加害したばかりに過去の30年近い苦労と栄光に泥に沈めて、そして残された数十年と思われる人生を「犯罪者」として過ごす。芸人ではなくアイドル、政治家や官僚でもなく日本を代表するスーパーアイドルの一員だからこその「罰」なのだろうが、なかった事にはできず、そしてまた同じような輝かしい環境はもう取り戻せることはない。

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