Best E.P Selection of Tokioより
1994年のデビュー以来、連続出場をしていたNHK紅白歌合戦から今年惜しくも漏れてしまったジャニーズ事務所のTOKIO。それもそのはず、今年は彼らにとって災難続きの一年で、つい先日も正月特番『ウルトラマンDASH』のロケ中にリーダー城島が骨にヒビが入る怪我を負いました。
そしてなんと言っても衝撃的だったのが、山口達也の未成年女性に対する強制わいせつ事件。騒動を一日でも早く沈静化すべく、事務所は山口との専属契約を即日解除しました。しかし国民的アイドルグループ、ましてレギュラー番組やCM契約など多数抱えていた為、様々な問題が尾を引くことに....。
「山口の愚行の余波は、今も続いている」と話すのは、テレビ局勤務の男性。
「長寿番組の鉄腕DASHにせよ、山口の存在はとても大きかったので演出の上でもぽっかりと穴が空いているような感じ。その穴は他のメンバーのオーラや実績をもってしても容易に埋めることはできないんです。〝5人でTOKIO〟という歴史があまりにも長すぎますからね。スタッフは当然のことながら山口のせいで大恥をかいたメンバーを応援しながら支えてますし、今後も力になってあげたいと常に思いながら一緒に仕事をしているはずですが、心の何処かにこのままでいいのだろうかという葛藤を抱えているのではないでしょうかね?」(テレビ局関係者)
山口の犯した行為は、決して許されることではありません。なにより、被害者の心中を察すると、居た堪れない気持ちが押し寄せます。しかし、被害女性の両親から事件発覚後に発信されたコメントは、想像しえない実に寛大なものでした。
――娘にも山口氏にもこれからがある。この過ちで1人の人間の未来が全て奪われてしまうことは、私も望んでおりません――。
もう元には戻れないことをメンバーも重々承知してでしょう。しかし、国分さんが山口を放ってはおけないと吐露したように、どこかで彼を気にかけて日々の仕事に向き合ってる印象を受けます。
「先日、いつの日かまた5人でコンサートができれば奇跡だよねとメンバーが話していたそうです。知り合いの関係者からは、メンバーの誰かが、おそらくリーダーだと思うのですが、山口の入院先を訪ねて再会したという話も聞きました。真実かどうかはわかりませんが、罪を犯した山口を見捨てていないところが、なんとも愛情深いTOKIOらしさを感じますね」(放送作家Sさん)
ジャニーズ事務所の関係者によると、山口は現在も入院中であるとのこと。事件発覚以前から通院していた病院に身を寄せているそうです。
「安定したら前妻が住むハワイに引っ越すという話もありましたけど、今はまだ進展はないと聞いている。病室内はテレビやスマホ、雑誌などが持ち込み禁止で、親族が見舞いに訪れる際も没収されるらしい。また、他の患者のプライバシーを重んじて、院内は特殊な造りになっている。互いの顔、親族同士が顔を合わせなくても済むように、何から何まできっちりと管理されています」(同上)
山口が芸能界に復帰する可能性はゼロなのか、あるいはチャンスは残されているのでしょうか?
「残されたTOKIOの面々は今もなお山口を気にかけてる。でも、それは許した訳ではなくて、そっと見守っている感じ。彼らは義理人情が厚くてしっかり者ですから、何が良くて何が悪いのかの分別もできている。ですから、彼らから山口の復帰を懇願したり、話を持ちかけるようなことは今後もしないと思います。もし、復帰の動きがあるとすれば、メンバー主体ではなくて周りの判断になるかと。現時点だと、可能性はゼロに等しいけど、しかし完全なゼロではないように思います」(テレビ局関係者)
なんとも後味の悪さを残している山口の一件。バンドとして活動していた彼らが再びステージに戻る日はやって来るのか? このまま音楽活動とは無縁で芸能活動を続けていくのか? 答えが出るのはもうしばらく先になりそうです。(取材・文◎那目鯛子)
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