フリージャーナリスト山口敬之氏が反撃を始めた。月刊「HANADA」及びYouTubeで主張をした。内容はこちらをご覧いただければと思うが、ここでは、伊藤詩織さんがアメリカ時代、キャバクラに勤めていたという事について分析したい。
山口さんのストーリーは「キャバ嬢がジャーナリストになりたいと自分にお願いした。ぐいぐい来られるから一回、食事した。でもほとんど話もしていない。で、勝手に酔った。吐いたぐらいだったから宿泊していたホテルに泊まらせた。で、性交渉を持った」だ。
ここでは、キャバクラに対する恐らく、山口氏に代表されるような偏見と「風俗に行って終わったあと説教をする客」がなぜ絶えないのか、考察してみる。
キャバクラ・クラブ出身の女性は、著名人、一般人合わせてたくさんいる。一般の人だって「昔、俺の奥さん働いていたよ」と普通に言える時代だ。女性からすれば、あまり言ってほしくない人もいるかも知れないので大声で言う事ではないが。
ジャーナリスト寄りの職業だとアナウンサーで日本テレビの笹崎里菜アナがいる。キャバクラ勤務のせいで、内定取り消し。それから提訴。和解後、入社した。かなり多くの日本テレビの男性社員は、キャバクラやクラブ。スナック、ガールズバーに行った事はあると思うが、そこでいい酒を美しい女性と飲んでおいて、「君はうちの会社には入れない」と無茶苦茶な論理を展開した事になる。
タレントでもキャバクラ出身者はたくさんいる。叶姉妹や井川遥、元AKB48の篠田麻里子などなど。が、それが芸能界で生きる上で足かせになっているとは思えない。タレントがバイトでキャバクラをやっている場合と、キャバクラから芸能界に行くパターンがあるが、それはもはやスキャンダルでも何でもない。
翻って、マスコミはどうか。水商売で言えばバーのママがある。ゴールデン街のママもライターだった人も少なくない。
そこはOKでキャバクラはダメという線はどこだろう。ない。勝手に男が「いかかがわしいものとそうでないもの」に仕分けしているだけだ。
キャバ嬢出身のジャーナリスト、全然良いだろう。それこそ職業に貴賎なし。メディアに貴賎なしなのだから。因みに貴賎アリと思っている人はメディアの基本的概念から外れていると思う。(編集部)
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