欅坂46
長濱ねるインタビュー
「欅坂46は歌を届けれるように頑張るけん、ぜひ見とってね」
写真集が六刷り17万5千部を突破するという人気ぶり。欅坂46の中心メンバーの一人に一気に躍り出たという感じの長濱ねるさん。坂道48のセンターさえも務める躍進ぶりですが、素顔は素朴な19歳でした。
――他のメンバーにも(前回の原田葵さん http://tablo.jp/media/news003081.html)にも同じ質問をしたのですけれど、たぶん長濱さんまだいらっしゃらなかった頃かなと思うのですが、メチャカリっていうアプリの記者会見のときはいらっしゃらなかったでしたっけ?
長濱ねる(以下・長濱):いました。
――いらっしゃいましたか! 僕もそこの記者会見場にいたんですけど、みなさんホント緊張してらっしゃいませんでした?
長濱:はい、緊張してました。
――ですよね、大変おとなしいグループだなという第一印象でしたけれど、それからとんでもない成長ぶりです。2年、6作目でミリオン達成になりましたけど、振り返っていかがですか?
長濱:ミリオン達成っていう実感はまだぜんぜん湧いてなくて。ホントにすごいことだなっていう......ミリオン達成ってうのはホントに空の上っていうか雲の上の感覚だったので、多くの方がCDを手にしてくださってるっていうのは不思議ですし、うれしいなと思ってます。
――これも聞いている質問ですが、ひらがなけやき坂の存在はどうお感じになってますか?
長濱:私も「けやき」だったので、同じグループという認識ですね。同じ欅坂46というグループで、けやきは明るいファンタジーの世界観を持っているっていう。
――4月のライブは平手友梨奈さんも「けやき坂46」へ不参加みたいですが、その意気込みたいなものを聞かせていただければ。
長濱:欅の単独ライブっていうのは2年間ぐらい開いてるので、自分たちのいままでやってきたことを見せる場でもあるし、パフォーマンスでファンの方を夢中にさせることができたらいいなと思います。
――それと、何といっても写真集ですよね。僕も出版業界20年ぐらいいるんですけど、6刷で約17~18万部ってすごいことです。それについてはいかがですか?
長濱:それもぜんぜん実感がなくて。でもやっぱり写真集きっかけで私を知ってくださった方がいらっしゃったり、地元の長崎で撮ったんですけど、長崎にお仕事で行かせていただく機会も増えたりして、自分の中で大きなきっかけになったかなと思います。
――ですよね、すごいと思います。撮影した五島列島ってキレイな島だという印象です。長濱さんにとって、五島列島ってどんなところですか?
長濱:ホントに温かくて。教会がたくさんあったり、すごいノスタルジックな雰囲気で大好きです。
――撮影もノスタルジックな雰囲気で進んでいった感じなんですか?
長濱:そうですね、いつ見ても色あせないような写真集がいいねっていうのを話していて。洋服とかロケーションとかも流行りっていうよりは、いつ見返してもどの年代の方が見てもいいなって思っていただけることがテーマとしてありました。
――ところで、軍艦島ってご存じですか?
長濱:はい。
――やっぱり! 向こうでも有名だったんですか?
長濱:はい。
――生まれたときから有名だったんですか?
長濱:私が中学生の頃にいろいろニュースになっていたので。
――行ってみたいな、とかはあります?
長濱:あります。
――いま観光地になってるから行けそうですよね。
長濱:はい。
――不思議な島ですよね。
長濱:すごい不思議です。
――では、いろんな人に写真集を見てもらって、いつの時代の人が見てもいいなという感じのコンセプトの写真集だったんですね。
長濱:はい。
――長濱さんは、追加加入という形で参加するじゃないですか。追加加入が決まったときはどんな思いでした?
長濱:最終審査を受けずに3ヶ月ぐらいで入ったんですけど、それが自分にとってすごく大きくて、みんなとの距離ももちろんあって、なので......必死でしたね。
――追いつこうみたいな感じですか?
長濱:そうですね、足を引っ張らないように。
――いやいや。足を引っ張るどころか、いまは欅坂46の中心メンバーだと捉えていますよ。けやき坂46と兼任になったときは心境の変化みたいなものはありました?
長濱:ずっとけやき坂46のメンバーは自分ひとりだけで、そのあとに欅坂46も兼任することになってて。そのときは不安でしたね。ずっとデビューの様子とか、『サイレントマジョリティー』を歌番組でたくさん披露して世間からすごく認知されていったのも袖でずっと見ていたので、いきなりみんなと同じステージに立って大丈夫かなって自分の力不足をすごく痛感しました。
――いえいえ、そんなことはないと思いますけど。『サイレントマジョリティー』はホントに衝撃的な曲でしたもんね。僕もつい仕事中に聴いています。そして、何と坂道AKBでは今回センターですよね。
長濱:はい。
――どう感じられました? ご自分がやられるということで。
長濱:不安でしたね。どうしようっていう気持ちが一番にあって。ホントにすごく偉大な先輩方とたくさん......表現力やダンスとか歌唱力もホントに自分とは差があるすごい方々とやらせていただくことがホントに......どうしようと思って。AKB48さんのCDに曲が入るということもなんか恐れ多いって感じだったんですけど、やるしかないなと思ったので。
――「やるしかない」っておっしゃいましたけど、開き直ったらいっちゃうタイプなんですかね。
長濱:そうですね、でもけっこうネガティブなんですけど、やるしかないし、やらざるをえないので。
――そうですよね、やるしかないですよね。その心境に持っていくのが大変ですよね。
長濱:坂道AKBは欅のメンバーもいたので、すごく心強かったです。
――ちなみに他のグループとの交流というか、仲のいいメンバーさんとかいらっしゃるんですか?
長濱:全然お話しできなくて......。
――そうなんですか!
長濱:現場のときはすごく緊張して、ダンスも直前まで確認してるような状況だったので。ホントはたくさんお話ししてみたかったんですけど。
――例えばどなたと?
長濱:えっ......ホントにみなさんと。自分からはなかなか行きづらくて。
――なるほど。あまり積極的に話しかけるタイプではないというか。
長濱:そうですね、みなさん先輩なので。
――あ。全員先輩になります?
長濱:はい。あと乃木坂の3期生さんは時期的には後なんですけど、でも乃木坂さんなので先輩です。
――では、欅坂46のなかでは食事に行かれたりするようなメンバーはいらっしゃるんですか?
長濱:けやき坂46の柿崎芽実ちゃんは3つぐらい下なんですけど、一緒にいるとすごく落ち着きますね。
――長濱さんはほんわかしてる雰囲気があるんですけど、柿崎さんと波長が合うということはのんびりした感じなんですか?
長濱:自分は同期っていう同期がいないので、遠慮は拭いきれることはないんですけど、けやきの1期生っていうんですかね、12人の体制でやっていくときに兼任をしていてたくさん迷惑かけたり、自分の弱い部分を一番見ていた子なので、すごく心が許せるなと思います。
――なるほどなるほど。2年経って次は3年目になるわけですけど、3年目はこんなことしたいとかありますか?
長濱:ライブをたくさんしたいです。ホントに素敵な曲をいただいてるなって自分たちでも思いますし、ライブでは直接歌を届けることができるので、ライブをたくさん重ねて、MCももっと磨きたいですし。あと地方の行ったことがない土地にも自分たちから動けるようにしたいなと思います。
――MCと言いますと、僕もコンサート取材に行かせていただくんですが、難しいですよね、ライブって。
長濱:そうですね。さまざまな方のライブを観るのが好きで、ライブDVDを買ったりするんですけど、MCってライブでしか聴けないので、ライブに来たなっていう特別感があるので。
――大事ですよね、MCは。あと歌ってるときの盛り上げ方とかって、僕は10年ぐらい前から48グループを取材してたんですけど、指原莉乃さんや山本彩さん達は上手ですよね。あれによってぜんぜんライブ感が出てきますもんね。長濱さんは大声出したりするようなポジションに行きたいとか、そういうのはありますかね。
長濱:私はもともと話すことが好きなので、ふざけることとか。もっとそういう自分を見せていけたらいいなって思います。
――トークがお好きっていうことですかね?
長濱:そうですね、もともとラジオが大好きなので。話すことはもっと勉強したいなと思ってます。
――あ、そうなんですか。ラジオはホント難しいですよね。黙っちゃうと放送事故ですもんね。僕も何度か出たことあるんですけど口下手ですし滑舌悪いので大変でした。
長濱:フフフフ、難しいですよね。
――ラジオは長崎にいらしたときに聴いてたんですか?
長濱:そうです。
――どんな番組が好きでした?
長濱:朝ご飯食べてるときからラジオが点いてて、報道のラジオも聴いてましたし、夜に『SCHOOL OF LOCK』さんとか『オールナイトニッポン』さんとか勉強しながら聴いてたので。
――ラジオはいいですよね。
長濱:はい、大好きです。
――お笑いとかはご覧になったりするんですか?
長濱:はい、テレビもよく観ます。
――どんなお笑いタレントさんが面白いなとかってあります?
長濱:え、いま好きな方ですか......千鳥さんとかですかね。
――千鳥さんいいですよね、面白いですよね。
長濱:はい、好きです。
――お笑いタレントさんってみんな言葉の魔術師みたいにすごいですよね、頭の回転が速くて。ライブがたくさんしたい、MCを磨きたいみたいとてう事ですけれども、海外でもやってみたいとか、そういう夢というか計画みたいなものはありますか?
長濱:そうですね、でもまずは国内のいろんな場所に行きたいです。できたらいいなとは思ってるんですけど、私たちがもっとパフォーマンスとか磨いていかなきゃいけない部分がたくさんあるので。
――欅坂46といえばパフォーマンスのイメージがありますけど、ご自分の出られた番組は録画して見られるタイプですか?
長濱:歌番組はリハーサルとかランスルーとか直前は全員で見て、いろいろ指摘されるので。
――けっこう厳しいチェックをみんなでしながら。
長濱:そうですね。
――ダメ出しされたりするんですか?
長濱:もちろんです(笑)。
――けっこうキツいダメ出しも?
長濱:でも信頼関係があるので、みんなお互いに言い合って、得意な子も得意じゃない子も気づいたことは言うようにしてるので、言われた方も素直に、「なるほど、そっちの方がいいな」って思うことばかりなので。
――チームワークはホント大事ですよね。
長濱:そうですね。
――私事で恐縮ですが学生時代ラグビー部でしたのでチームプレイの大切さは理解出来ます。それで見ていると欅ってチームワークいいなと感じます。チームワークが大事なパフォーマンスですが、体力的にキツいのは『不協和音』なんでしょうか?
長濱:そうですね。体力的にと、あと気持ちが乗っかると『不協和音』はキツいですね。『風に吹かれても』も踊るのは体力的にはハードです。
――あの曲も疲れそうですねぇ。では、まず最初に『サイレントマジョリティー』をもらったときってどう思いました? ダンスも歌もですけど。
長濱:なんかすごい......そのときはこの仕事自体すべてが未知の世界だったので、まずこうやってシングルって作っていくんだっていう驚きから始まって、曲自体も衝撃というか、自分としては自分の思ってたことを言葉に的確に表してるなっていう歌詞で、同年代で共感してくださる方は多いだろうなっていうのが第一印象でした。
――立憲民主党の代表枝野幸男さんは『不協和音』が好きで、気分が落ち込んだときに聴いて頑張ってるみたいなこと言ってましたけど、そういうの聞くといいですよね、人を元気にさせるというか。
長濱:そうですね。
――ところで、今はすごく忙しいと思うんですけど、体調とかは大丈夫ですか?
長濱:はい、大丈夫です。
――体調を維持する秘訣とかあります?
長濱:疲れたときはすぐ寝ることですかね。お家帰ってお風呂入ってすぐ寝て、とりあえず睡眠時間を確保してます。
――睡眠が一番大事ですね、睡眠って嫌なことを脳が忘れさせてくれるですよね。大切だと思います。仕事以外では何をされてるときが一番リラックスできますか?
長濱:二度寝(笑)。
――なるほど(笑)。一度起きて、二度寝できるって気持ちのときは安心できますよね。っていう意味ですか?
長濱:はい。あんまりアウトドアではないので、休みの日はできるだけ家にいたいなって思うので。
――インドア派ですか。
長濱:そうですね、わりとぐうたらするのが好きなので。
――テレビとかDVDとか映画とか観ながら?
長:本とか読みます。
――どういうジャンルの本を読んでらっしゃるんですか?
長濱:なんでもです。
――漫画とかも?
長濱:漫画も読みます、音楽もなんでも聴きます。あんまりこれといって何かに突出してるわけじゃないんですけど。
――ヤンキー漫画とかはあんまり読まないですか?
長濱:え、たとえば?
――『ギャングキング』(「柳内大樹著」)とか『喧嘩稼業』(木多康昭著)とかどうですか? 僕も別名義で漫画の原作書いたりしていたんですけど。
長濱:へぇーっ!!
――女の子が見ないような暴力系の漫画だったんで知らないですよね、すみません!(苦笑)。
ながはま・ねる 1998年9月4日長崎県出身 O型
――話、変えます。坂道グループの勢いってすごくて、去年は乃木坂46がレコード大賞獲りましたし、そういうの見てどうお感じになりました? いままでは48グループが獲ってたのが去年逆転されて、勢いはお感じになってます?
長濱:乃木坂さんを毎日テレビで見ますし、街中でも広告とかでたくさん目にすることが多くて、ホントにすごい憧れというか尊敬します。
――坂道グループですから、まずは乃木坂に近づきたいとか追いつきたいみたいな気持ちが強いって感じですか?
長濱:でも雰囲気とかぜんぜん違うので。
――そうですよね。
長濱:自分たちは自分たちの中で納得できるようにしていきたいです。
――メンバーさんから見て欅坂さんってどういうグループだと思います?
長濱:自分たちとしてはどんどん想像を超えていきたいなと思ってます。こういう雰囲気だろうなって思われてるなら次の新曲ではまた新しい欅のイメージを出していったり。ライブとかも、観たことないって言われるようなことをやって、チームとしてみなさんと作っていけたらいいなと思ってます。
――独自路線というか、そういう感じですよね。どこそこのチームに寄せるとかではなくて、欅は欅で頑張るっていう感じですかね。
長濱:そうかもしれません。
――さすが素晴らしい。ご自分はどんな性格だと思います?
長濱:考えがち(笑)。
――なるほど。
長濱:すごい頭で考えてしまうので、いろんなことに臆してしまうんですよ。でも意外と大雑把なところもあって。
――ここまでお時間割いて頂いて有難うございます。ではファンの方へのメッセージを長崎弁でお願いしてもいいですか?
長濱:はい。えーっと。欅坂46はもっともっと歌を届けれるように頑張るけん、ぜひ見とってねー......(スタッフを見ながら)大丈夫かな?(笑)
――じゃあ最後に僕も長崎弁で長濱さんにお願いしてみます。えーと「長濱さん自身の今年の目標をしゃべってくれんと?」
長濱:フフフフ、長崎弁ですか?
――いまの長崎弁、違ったかもしれないですけど。
長濱:合ってます(笑)。今年は全国のいろんなところに行ってみなさんにお会いできたらいいなって思ってるばい。
――ありがとうございました!
(インタビュー◎久田将義/写真◎編集部)
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