東京ブレイキングニュースの不定期企画「芸能記者による匿名座談会」。今回は、芸能記者が選ぶ「内容ガッカリなテレビの深夜番組」についてお送ります。
◇
※出席者
・週刊誌記者A(38歳/西麻布、銀座、六本木で情報収集)
・女性誌記者B(39歳/恵比寿、青山がホームグラウンド)
・スポーツ新聞記者C(42歳/お台場、汐留、新橋が拠点)
◇
A「先日、『スカルプD』などの男性用シャンプーで知られる化粧品会社アンファーが、国税の税務調査を受けて、2011年3月期までの2年間で約1億5000万円の所得隠しを指摘されたことが判明して話題になっていたな」
B「派手に宣伝費を使っていたからね。CMではギャラトップクラスのSMAPの中居正広に草彅剛、吉本興業のお笑い芸人、いまはEXILEという豪華なキャスティングが続いている。その展開があまりに派手なので、そのうち国税に狙われるんじゃないかって噂もあったほど」
C「アンファーといえば、日本テレビの深夜番組『芸人報道』で一社提供スポンサーになっていたけど、同局はこの"脱税発覚"を受けて、早々と番組打ち切りを発表していますね。この『芸人報道』は内容もひどく、吉本興業の芸人が延々と楽屋オチ、身内ネタでお互い笑い合っているという気味悪い内容でした」
B「深夜番組の一社提供スポンサーって、いろんなウラ事情があるんだよね。CM枠込みで番組の制作費、電波料を丸ごと買い取るのが一社提供スポンサーの仕組みなんだけど、こうやって糸目を付けずに大金を払うのは、本来はCM審査(考査)を通らないような微妙な位置付けの企業ばかり。それだけに番組内容はスポンサーの意向がストレートに反映されるので、どうしても視聴者からは違和感ある番組になってしまうんだよな」
C「ひどかったのは、イニシャルトークで暴露ネタを披露したかと思えば、その答えはホームページで見てくださいという悪質な誘導。この出会い系サイトのような手法は評判が悪く、ネット上でもよく批判されていました。
A「『芸人報道』の打ち切り決定は日テレ側とすれば、完全にトカゲの尻尾切りだよな」
B「深夜の一社提供スポンサーというのは、これまでにも何かと騒動を起こす企業が少なくなかったよね。2008年にはテレビ東京の某深夜番組で一社提供スポンサーだった毛髪メーカーのプロピアが民事再生法を申し立てた騒動もあったほど(現在は再建中)。当時は番組放映中のスポンサーの"実質倒産"は前代未聞だって言われていた」
A「しかし、この『芸人報道』に限らず、最近のテレビの深夜って観る価値ゼロと言いたくなる番組が多すぎないか?」
B「記者仲間でよく話題になるのは、旬な時事ネタを松本人志が斬る、というのが売りの『ワイドナショー』(フジ)。毎週、記者連中も記事になるような発言を拾おうとするんだけど、その分析や語り口が正論すぎて本当につまらない。わざわざ全国放送するレベルの意見でもないし、そのへんのブロガー以下の発言内容なんだよね。今では多くの記者がウォッチ対象から外している」
C「毎回、ユニークなゲストが話題になっているけど、そのゲストも松本を持ち上げてばかりで、あれは観ていて辛いですね」
B「ダウンタウンは、『100秒博士アカデミー』(TBS)と『教訓のススメ』(フジ)」がそろって低視聴率。どちらも開始から半年で早々と内容のリニューアルが内定。すでにスポンサー側では賞味期限が完全に切れたと見られている」
C「『ワイドナショー』も日曜日朝への放送枠移動が"昇格"などと言われていますが、芸能マスコミの見方は冷ややかですね」
B「観る価値ゼロかどうかは分からないけど、やはりテレビ東京の深夜はカルト番組の宝庫だね。過去に異例の視聴率0%を記録したと噂になった『河本準一のイラっとくる韓国語講座』が約1年振りに復活したり」
C「カルト番組といったら、そのものズバリなのが火曜日深夜の『おしかけスピリチュアル』でしょうね。自称霊能者のスピリチュアル女子大生CHIEが、ゲストの自宅を押しかけて霊視するという番組。そもそも、彼女の"霊視"は、ブログやツイッターでプライベートを小出しにしている芸能人に限って有効というのが笑えるんですけどね」
B「現場の制作スタッフによると、彼女に関しては芸能人でも共演NGが多くて、ゲストで出てくれる人間がどんどん少なくなってるとか。今では番宣や映画絡みでどうにかゲストを集めてる状態とか」
C「公共の電波を使って、霊感商法紛いの番組をしているのは問題ですね。番組ではCHIEのLINEアカウントに視聴者を誘導していますが、これが最終的にはLINEの占いアプリにつながるという流れになっています。これこそ、倫理的にも内容的にもおおいに問題ありです」
B「内容ガッカリという意味では、『おしかけスピリチュアル』がダントツで第一位は間違いないな」
A「内容ガッカリというか、中身がない」
C「テレ東の姿勢にもガッカリですがね」
【関連記事】
益若つばさ、石川遼らが批判の的に...「取り巻きが多い芸能人」のウラ事情
Written by 東京ブレイキングニュース編集部(構成)
Photo by 『おしかけスピリチュアル』公式ホームページより
【関連記事】
●「Mステでおっpいポロリ放送事故ww」こんなスパムに騙された著名人の実名リスト
●大御所タレントにヅラ疑惑!? 謎の「トイレ立てこもり事件」を関係者が暴露
●NHKねつ造、偏向報道の告発手記~嫌韓流を取り上げた番組の舞台裏