Photo by 審判 / 田代まさし
元タレントの田代まさし(敬称略)が、極秘出所しているという情報が既に回っているが、僕がその噂を聞いたのは一か月くらい前だったであろうか。
「彼、もうすぐ出所してきますよ」とある組織の人間が話してくれた。五回目の逮捕後、府中刑務所に服役していた。
出所後はどうなるのだろうか。逮捕前の田代まさしは、以前と変わらず芸能界の際で稼いでいた。ここが問題である。僕は、ある元覚せい剤中毒者の言葉を今でも覚えている。「覚せい剤が抜けるには、まず全ての環境を変えなくては完全に断つ事は無理。住んでいる土地、人間関係も仕事も。そうでないとまた手を出す」。
それほど抜け出すのには強い意志があったとしても、「環境」によって左右されるという事なのだ。田代まさしは、「環境」を変える事はなかった。従って再犯、再々犯を犯した。覚せい剤逮捕者の再犯率が高いのは、一つにはこういった「完璧なる環境変え」を行っていない事が原因にあると思う。
覚せい剤は一人で使用する事は余りなく、おもにセックスの媚薬として使われる事が多い。暴力団幹部に取材した際、「報道などで、たまに一人で逮捕された、というものに関しては大体、もう一人を庇っていると見た方が良い」と言っていたのを思い出す。田代まさしもASKAもご多聞にもれずそうだった。女性だと、岡崎聡子や近年だと恐らく酒井法子もそうだと思う。
そして、酒井法子もASKAもまだ初犯だが、環境を変えていないのが非常に気になる点だ。本当に覚せい剤を止めたいのだったら、「全てを変えなければ無理」という前出の元覚せい剤中毒者の言葉が思い出される。
田代まさしが逮捕前、活動場の一つとしていたVシネマ業界も暴排条例のおかげで新作が作りにくくなっている。その他、メディアで「救いの手」を差延べる可能性があるのは逮捕前、記者会見を開いた「月刊創」の篠田編集長くらいなものだと思うが、どうなのだろう。早速、篠田博之編集長に電話をしてみた。
「どうなんでしょう。彼(田代まさし)次第だと思います。彼がもし、僕に助けを求めてきたら出来るだけの事はやってあげるつもりです」
まだ救いの手があると言う事だ。ただ、あえて苦言を呈せさせていただくと「覚せい剤が抜けた」と言っても脱法ドラッグ(現在は危険ドラッグに名称変更)に代替品として求める人間が僕の取材した範囲では多いという事も考慮にいれながら、今後の推移を見守りたい。
Written by 久田将義(東京ブレイキングニュース編集長)
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