連載第4回：吉田豪の 「だいたい日刊で140字前後でニュース斬り」～参院選2～

　ボクは以前、「石原慎太郎はアントニオ猪木とかと同じで、人としては完全にどうかしていて面白いけど権力だけは絶対に与えちゃ駄目、というのがボクの昔からの持論です」とつぶやいたことがあるんですけど、まさかこの両者がタッグを組み、猪木が18年ぶりに国会議員に返り咲くとは......。

　佐藤久美子秘書の告発に始める猪木スキャンダルを知らない世代が増えたってことなんだろうなあ......。

　ちなみに、89年に猪木が国会議員になったときは「たのむから新日本プロレスから出て行ってくれ」という思いでレスラーが一丸となって応援していたことを思い出します。

　それと、消費税人形に延髄斬りを浴びせていた姿も思い出すわけですけど、延髄斬りとは「攻撃しているように見えるけど実は相手に当たってなかったりする必殺技」なので、ある意味では正解！

Written by 吉田豪

Photo by アントニオ猪木 21世紀ヴァージョン 炎のファイター~INOKI BOM-BA-YE~/WOOD BELL RECORDS