アジア大会・バスケットボール選手が女性と"交渉"したジャカルタ歓楽街『ブロックM』地区とは?
2018年08月24日 アジア大会 インドネシア ジャカルタ バスケットボール ブロックM 売春 娼婦 日本代表 歓楽街 買春
日本人向け歓楽街「ブロックM」の入口
ショッピングモール「ブロックMスクエア」。現地人らが買い物を楽しんでいる
インドネシアの首都ジャカルタの歓楽街「ブロックM」でこのほど、ジャカルタ・アジア大会の男子バスケットボール代表選手4人が買春し、日本選手団の認定を取り消されて帰国処分を受けるという不祥事が明らかになりました。帰国後に東京都内で開かれた謝罪会見では、選手4人が「さらしもの」になり、前代未聞の事態となりました。
ブロックMは日本人向けの歓楽街で、日本料理店やカラオケ店、それにショッピングモールなどもあります。位置付けとしては、タイ首都バンコクの日本人向け歓楽街「タニヤ」に似ていますが、タニヤほどの活気や華やかさはありません。
買春した選手は「日本食を食べたかった。歓楽街という認識はなかった」などと供述。インターネットでジャカルタの日本料理店を検索すると、確かにブロックMに行き当たるので、事実と推察できます。
しかし、この後が問題でした。日系人とされる男らの手引きを受け、日本代表の公式ウェアを着たまま娼婦と交渉。「カラオケ店には入っていない」そうですが、そこからホテルに連れて行って買春行為に及んだもようです。女性にはショートで120万ルピア(約9100円)のチップ(プレイ代)を支払ったとのこと。
朝日新聞の記者が現場を目撃していたため、同社記事を通じ、不祥事が発覚しました。ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上では、「朝日はほかにもっと報じるべきことがあるだろう」といった批判も散見されます。
ただ、朝日の肩を持つつもりはありませんが、この記者が見て見ぬふりをして他社に抜かれでもした場合、大失態となることは火を見るよりも明らかで、「記者としての基本動作」を遂行したに過ぎません。
カラオケ店総額は3万円前後
本題に戻しましょう。本番可能なスパや置屋バーなどもあるジャカルタでは、ブロックMのカラオケ店は駐在員向けの割高な夜遊びとして知られています。連れ出しはブッキングアウト(BO)と呼ばれ、料金体系もかなり複雑です。
海外風俗専門のブロガーで、今年2月にジャカルタを取材したJOJO氏によると、日本人向けカラオケ店の料金は飲み代、コーリングチャージ(CC)と呼ばれる1時間単位の連れ出し代、それに嬢へのチップの3つに大別されます。
チップの相場は100万〜200万ルピア(約7600〜1万5100円)で、飲み代とCCを含めた総額は350万〜450万ルピア(2万6500〜3万4100円)に上ります。
相場から判断すると、選手らがボラれなかったのは唯一の救いと言えるかもしれません......。
今回の不祥事のインパクトは大きく、アジア諸国のメディアもこぞって報じていますが、風俗施設は大体の国に存在するため、他人事ではありません。
国費で遠征しているわけではないので、立場は異なりますが、バンコクでも以前、歓楽街に出入りする日本人プロスポーツ選手らの姿が目撃されています。スポーツ選手や上場企業の幹部社員らが諸外国での夜遊びを自粛する契機にもなるかもしれません。(文◎ゴーゴーバージャーナリスト・新羽七助)
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