私は10年ほど前、秋葉原でメイドガイドのお店で働いていました。
メイドガイド店というのは、ご主人様、お嬢様のお供をして秋葉原を案内したり、カラオケやメイド喫茶に行ったりできるサービス店のことです。料金は大体どこのメイドガイド店も1時間6000円前後で、プラス指名料、オプション料などが付きます。
利用者は20代から50代と幅広く、主に男性の利用者が多いですが女性の方もいらっしゃいます。いわゆるヲタクの方が来店されると思われがちですが(もちろん中にはヲタクの方もいらっしゃいます)、大手自動車会社Hの課長の方や、大手電気会社Sの開発の方などもご来店されていました。
入店する際、店長から「某巨大掲示板への書き込み、閲覧は禁止」と言われていたので新人の頃は閲覧すらしていなかったのですが、待機所(メイドさんが指名をいただくまで待機しているマンションの一室)で指名ナンバー1のAちゃんが某巨大掲示板の話をしているのを聞いてしまい、私はパソコンで検索しました。
そこには働いていたメイドガイド店の専用スレッドが立っていて、イベントの情報や、実際に利用したご主人様達からの感想、メイドさんへの褒め言葉などが書き込まれていたのですが、中にはメイドさんを誹謗中傷する書き込みもありました。私も「可愛くない」「貧乳」など書き込まれていました。
半年が経ち、私はナンバー3までいくことができた。そんなある日、ナンバー1のAちゃんから食事に誘われました。その際にAちゃんが「新しく入ってきた新人のことを某巨大掲示板に書かない?」といわれ、その時初めてAちゃんが他のメイドさんのことも書き込んでいたことを知り、ゾッとしました。メイドさんと言えども女の世界は怖いなと、その時実感しました。
後に私はメイドを辞め、その数ヶ月後にAちゃんもメイドを辞めました。辞めたワケもまた壮絶で、閉店後に待機所で店長とセックスをしているのを支配人に見つかり、そのまま店長と二人で辞めてしまったのです。現在もその店長と続いているそうで「ハプニングバーに連れて行かれた」と先日、話していました。
メイドを辞める理由は様々ですが、私が見てきた中で一番多かったのは「妊娠」です。ご主人様とそのままホテルへ...なんて話も少なくありません。次に多いのは「結婚」です。
と、言っている私も「結婚」でメイドを辞めました......。まさにメイドの闇ですね。(文・秋葉洋子)
【関連記事】
●「吉本坂46」 作家・脚本家の旺季志ずかさんインタビュー 「これぞ熟女の鏡です!」(本サイト編集長)
●日本橋にある正統派メイド喫茶『カフェ ド ポルテ』さんで現役アイドルが客として癒やされてしまうランチ
●前川前次官の出会い系バー通いはどこがそんなに悪いのかを考えてみた